2013年5月7日火曜日

名張でクラック合宿

5月2日(木)~6日(月)までは、自分のクライミングで三重の名張の岩場。
現地で一緒になった友人知人合わせて、10名くらいで。

<車道から岩場が見える>
ここ名張は、関西のクラック中心地。

ミニマムボルトなどの思想面にも厳しく、スポートルートの岩場とは雰囲気が違います。

ルートも30m越えするものが多く、さらに壁自体が40mくらいあるエリアもあって2ピッチで登るルートも多い。

さながら、我々関東のクライマーにとってのミズガキ、といった位置づけみたいです。

<初日は、ユッキーさんと>
さて、ここのエリアは、30mのルートスケールも去ることながら・・・

核心部10mがずっと同じサイズ!
クラック脇のホールド、スタンスが少ない!

なんて言う、ジャミング真っ向勝負としても有名です。

<アプローチに渡渉があったり>
・ボルトが無い
・トップロープは、裏から回って張るのが難しい
・30m以上のルート、2Pのルートも多い
・残念ながら、5.9以下のルートは極稀

なんて言ったら、中上級者向けのゲレンデ。

上手い人からも、近いレベルの人からも、色々とアドバイスをもらえて、かなり勉強になりました。

<2日目は、関東クライマーでワイワイと出発>
で、私にとって初の名張はかなり厳しかったです。

モスラパワー(5.11c)にトライしましたが、3日で4便出してもR.P.出来ず。
スネークマン(5.11a)もO.S.失敗。

成果と言えば、
プルトニウム(5.10b?、オフィズス)のO.S.くらい。

オフィズスに関しては、ミズガキも名張も、あんまり違いは無かった。
でも、とにかく普通のフィンガーからフィストまでで、延々と続く持久系が難しい。

<神のビレイ>
ただ、今回は成果以外に勉強になったことが沢山。

・グループの雰囲気が最高。モチベーションが日本トップクラスの人達から、中くらいの人まで、本当に楽しそう。そして、自然とちょっと頑張ってしまう雰囲気。


<最高に面白かったが、完登できなかったモスラパワー>


・シンハンド、オフフィンガー。苦手意識は、そんなに無かったけど、やっぱり全然出来てないことが分かった。ジャミング決めるのに、時間掛かりすぎてパンプ!

・ジャミング技術、ムーヴ、練習方法、クライミングの楽しみ方、回復の重要性、なんかについて自然と会話に出てきて、楽しく勉強できる。

<尊敬するクライマーNT先生の登り>
5人~10人くらいで行動しているので、今日行きたいエリアに合わせて、パートナーも自然と日替わりするシステム。
このシステムで上手く回るのも、このグループが上手くいってる証拠ですね。

<グレード辛いと言われる5.11中盤を、次々とオンサイトしていくNT先生>
NT先生曰く、
「モチベーションさえあれば、グレード関係ないよ。(名張みたいに敷居の高いエリアでも)一緒に登れる。」

<トポに載っていないクラックを1本登ってみた。掃除されてますね。ワイドの5.9(30m)>
毎日、ヘッデン下山までよく遊びました。

<最終日だけは、東京までの8時間ドライブに備えて、夕方18時には下山(笑)>
具体的に登ったルート
1日目:第1岩壁
・直登ルート(5.10a、オフィズス) O.S.
・ゴールドフィンガー(5.10b、フィンガー) O.S.
・サブマリン(5.10a、ハンド~フィスト) O.S.

2日目:屏風岩
・ブロードバンド(5.10a、チムニーっぽい) O.S.
・マシュマロマン(5.10b?、フィスト) O.S.
・モスラパワー(5.11c、シンハンド) テンション数え切れず。2時間ハングドッグしてトップアウト・・・

3日目:屏風岩
・トポに載っていないワイド(体感5.9、チムニー) O.S.
・モスラパワー 2便目 ワンテン
・モスラパワー 3便目 ワンテン

4日目:屏風岩
・全日に登ったチムニー(フォロー回収して、ウォームアップ)
・マシュマロマン アップのために再登
・モスラパワー 4便目 ワンテン
(持久力の問題ではなく、ムーヴが悪かった。ぜひ、いつか再訪したい。)

5日目:第1岩壁
・アプローチルート(5.10a、フェース系) O.S. 怖かった!
☆プルトニウム(5.10b?、オフィズス) O.S. 唯一の成果
・花(5.10a、ハンド) O.S.
・近藤さん(5.10c、フィンガー~フィスト) Flash 神が余裕そうだったので、ちょっと侮っていたら際どかった!
・スネークマン(5.11a、シンハンド~ハンド) 2テン これはオンサイトしておきたかった