2015年8月17日月曜日

ヌンチャクでのセルフビレイ

8月15日(土)、16日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。

1日目が、NSさん夫妻、女性HOさん、新規男性KMさん。
2日目が、女性KDさん、男性TYさんのペア。
ボルトルートの終了点は、残置カラビナが用意されているパターンが一番多いです。

だから、リードで登り終えた場合の終了点作業としては、クリップして降りるだけです。
とはいえ、10ルート中の1本とか、結構な割合で、残置ビナの無いルートに遭遇します。

チェーンの終了点は整備されているんだけど、「ラッペルリングで結び替えしてください。」といった形式が多いです。
こういうった状況で、ヌンチャク(クイックドロー)でセルフビレイを取ると、とても都合が良いです。

というのも、ボルトルートを登る際には、大抵はヌンチャクをボルトの本数+1~2本持っています。
だから、終了点に着いたときは、ほぼ毎回ヌンチャクが余っている訳です。

ちなみに、なぜヌンチャクを多めに持って行く理由は・・・

①ボルトが、オブザベやトポで見た本数よりも1~2本多いことがある。
②最終クリップの段階で、右腰にも左腰にもヌンチャクがあった方が、どちら側のクリップにも対応しやすい。
③ハングドックしたら、ヌンチャクで簡易セルフを取ることで、ビレイヤーを休ませることができる。

など
という訳で、ボルトルートの終了点作業は、ヌンチャクでやれるようにしておくとPASやらスリングやらを腰にぶら下げる必要もなくなり、身軽になれます。

実際に、上手いクライマーで、そんなの下げてボルトルート登っている人は稀ですよね。
一方で、ヌンチャクでセルフビレイを取る場合、環付きではないということがリスクになります。
つまり、セルフビレイを緩ませて作業して、カラビナが外れてしまう事故例もあるということ。

で、ヌンチャクでセルフビレイを取るのは、リスクもあります。
講習では以下のルールを決めております。
①ヌンチャクが2本余っているなら、交互に使えば、環付きよりもむしろ脱落リスクが少ないので問題なし。

②ヌンチャク1本でセルフビレイを取る場合、セルフビレイにはぶら下がりっぱなしを原則にする。
(これならば、リード中にヌンチャクにテンションしているのと同じで、脱落リスクが無い。)
こうやって、チョットずつ終了点作業を洗練させれば、事故確率を下げつつ、軽量化も図れます。

コツコツ頑張りましょう。
具体的な講習内容
1日目:
・岩探しノウハウ
・スラブの足置き練習
・エイトノットの結び方、ATCを落とさない方法、トップロープのビレイ確認(HOさん、KMさん)
・オブザベーションしながら、余裕を持って登る練習
・ヌンチャクの向き

2日目:
・スラブの足置き練習
・ボルトの種類
・オブザベーションしながら、余裕を持って登る練習
・リードで落ちる練習&止める練習
・実践リードトライ
かわいい女(5.8):再登
Song of Pine(5.8):R.P.(KDさん)、再登(TYさん)