2016年4月2日土曜日

微小なランナウト

4月1日(金)は、リード3回目。
女性Sさんと、個人的な後輩のNK君で。
リード中、ランナウトしている距離には敏感であるべきです。

ランナウトとは・・・
最後のプロテクションから大分離れて、大墜落が予想される状態。


クライミング入門書にせよ、雑誌の記録にせよ、足元より1mくらいはボルトから離れているくらいで、ようやくランナウトと呼んでいるようです。

「足元から3mほどランナウトしており、いま落ちたら相当なフォールになるだろうと、自然と身体がこわばってしまう。」
といった例です。

落ちる確率の低い山でのクライミングだと、10m単位のランナウトも頻繁です。
<久々に、オートビレイ可の5.12を作ってみました。>

ただ、実際のジムクライミングでは、最後にクリップしたボルトから、20cm離れたのか、50cmなのか、だけでも墜落距離はずいぶん違います。
※正確には、腰のエイトノットを結んだ場所と、クリップしてあるカラビナとの距離、で計算するのでボルトではない。

怖がりなクライマーだと、
「まだ腰上にクリップされているから、トップロープ状態!今なら頑張れます!」
「まだ膝下だから、何とか頑張ろうかな。」
「もう足首だから、落ちる確率の高いムーヴはやりたくない!」
「足元なんて怖すぎて、絶対落ちたくない!」

というぐらいに、気にしています。

初心者のオンサイトトライ中は、まるでクリップポイントを探すことが目的というぐらい、そればかりが気になります。
(最初は、トップロープ状態でさえあれば、ムーヴはこなせてしまうくらいの難易度をやることが多いため。)

これのこと、ボルトが足元になる以前の、微小なランナウトとでも言えば良いのでしょうか?

本日の2人も、最初は全く気になっていない様子。
が、最後に落ちる練習をして、その微小な差が生み出す大きな差に驚いておりました。
ようやく、分かって来ましたねー。

女性Sさんは、リード3回目の枠で、再受講をお願いいたします。
これから、これから、といった所です。