4月9日(土)、10日(日)は、岩場リード講習にて、湯河原。
1日目は、NSさん夫妻、女性IUさん、女性NBさん。
2日目は、男性KBさん、男性OMさん、復習の女性KIさん。
<桜>
その際、注意したいことがあります。
<IUさん、アプローチのオンサイトトライ>
私が学生の頃に、3年以上ジムに行っても5.10aしか登れなかったことは、何度か書きました。
スポーツとしてコツが分からなかった、というのが一番の原因でしょう。
しかし、もう1点重大な問題点がありました。
「フリークライミングそのものは、そんなに興味がないんだけど、クライミングの技術は山のために欲しい。」
と発言していたことです。
いまにして思えば、こんな生意気千番なガキが上手くなるわけないですよね・・・。
<ムーヴ練習>
スタティック、レスト、オブザベーション、クライムダウン出来る範囲か考えながら登ること、などなど。
<だいぶ結び替えが分かって来た様子>
典型的ダメ発言としては、
「山じゃ、こんなことしないし。」
山の代わりに、マルチ、沢、アルパイン、とか言っている輩には、要注意です。
“こんなこと”には、グレードだったり、ハングだったり、見た目が派手なムーヴだったり。
<NS旦那のアブラカダブラ>
「デッドポイントってほどじゃないけど、若干の反動を使った動きは山でも有効だな。」
「ヒールフックって、意外とアクロバティックじゃないから、山でもアリじゃん。」
「本気トライのメンタルとかオブザベーションって、上手く言えないけど山と同じな気がする。」
「ショートルートで落ちるからこそ、山での安全管理も分かって来たかも。」
といった発見も多いです。
食わず嫌いが、成長を滞らせます。
<完登!>
“足置き・スタティック・レストといった、典型的な山向きムーヴが下手”
ってのも、考えもの(笑)。
アルパイン以前に、岩場のある登山道を安全に歩く能力さえ、上がっていないかもしれませんよ。
<IUさん>
でも、できないと一生をクライミング初心者で終わります。
だからこそ、講習生には絶対に越えて欲しい壁だと思っています。
<NS奥さま、マゾおけさのオンサイトトライ>
講習中、
「将来的にマルチとかバリエーションとか登りたいなら、それを見据えて、こういう習慣にして欲しい。」
とか
「ショートルートで、安全なら落ちるまで頑張るべき。」
とか、話しています。
これって、一見矛盾するようにも思えます。
<2日目>
2年も経てば、講習生も半分くらい入れ替わりますからね。
<懸垂下降の練習>
・ムーヴ練習
(完全に片手主体のバランスを作る、スメアリングの理屈、ホールドやスタンスに圧力を掛ける意識、腰を入れる、など)
・リードで落ちる練習&止める練習
・終了点作業練習
(単純な結び替え、懸垂下降、終了点が~~だった場合、などを各人に合わせて)
NS旦那さま:アブラカダブラ(5.10a) レッドポイント
マゾおけさ(5.10b) ムーヴ解決しつつ、トップアウト
NS奥さま:マゾおけさ(5.10b) オンサイト!
2人とも、だいぶ岩場で登れるようになってきましたね!
IUさん:アブラカダブラ(5.10a) レッドポイント
不用意に動いて、易しいセクションでポロっと落ちてしまいました。オンサイト失敗の反省は、尽きません。
<KBさん、マゾおけさのレッドポイントトライ>
マゾおけさ(5.10b) 最終クリップにて敗退
安全なら、ロングフォールも辞さずに、しっかりと手を出していく理想的な本気トライでした!
一方で、足置きやスタティックにはまだ課題が多いので、自己研鑽もよろしくお願いします。
<OMさんの魂のクライミング>
前回のリベンジ達成!
本気トライそのもの以上に、講習で学んだことが、だいぶ整理されてきたようで嬉しそうでした。
KIさん:ゼルダ(5.11a) レッドポイント
前回の講習で1トライ、今回で数トライ。
夕方の最終トライで、きっちりと核心ムーヴを決めたときは、全員を沸かせました。
良いトライでした。
<ゼルダのR.P.>
また復習参加でも、クラックリード講習でも、いらしてくださいませ。