4月18日(木)の昼は、リード講習3回目。
常連女性SMさん、最近すっかり連続講習の女性IMさん。
本日、最後に本気トライをしてもらったら、IMさんが“手繰り落ち”をしそうだったので、テンションして諦めるように指示をしました。
これで、SMさんは大混乱。
「テンションって、しちゃいけないんじゃないの?」
「なぜ、IMさんはテンションした後に、そのまま続行したの?」
「他のホールドに触るのはNG?あり?」
「壁を触るのはNG?あり?」
という質問メールが届きました。
私も
「文章では説明しにくいなー」
とは思ったのですが、以下の内容で納得いただけたようです。
よくある質問かと思ったので、ブログで共有してみます。
①フリークライミングは、岩場もジムも、 一度もロープにぶら下がらずに登りきったら完登というのが定義
(「ロープなしでも、死ななかった」という意味。つまり、 テンションやロープに掴まる行為は、 ルール上はフォールと同じ失敗にあたります。)
②ジムでのテープ課題は、「この壁に、そのホールドしかない」 という仮定で、フリークライミングのルートを設定したもの。
だから、他のホールドを触るのも、 フォールと同様に失敗にあたります。
③上記の内容は、リードもトップロープも同じ
④スポーツとしてのクライミングでは、 フォールするまで頑張るのが理想なので、 テンションや他のホールドを触る、 といった諦めグセは成長を阻害する。
ただし、安全上やってはいけないことでは無いので、 完登ではないと分かった上で、“何かしらの手段” として用いることは有り得る。
今回の、IMさんの場合は、手繰り落ちしそうだったので、 私の指示で完登を諦めさせ、テンションをさせました。
そこから先を登り続けたのは、単に練習のため、 完登にはなりません。
SMさんに限らず、フリークライミングのルールにまつわる質問は、案外多いんですよね。
特に、早い段階でマルチとかアルパインを体験した人ほど、色々と混ざって理解不能な状態に(笑)!
ルールを誤解すると、スポーツとして上達どころじゃあなくなります!
ハッキリ言って、練習方法以前に重要な問題です。
この手の話は、ガンガン質問して良いんですよ。
ただ、答えるのに労力が要る問題ではあります(笑)。
具体的な講習内容
・ビレイヤーが壁に近付く理由
・墜落距離の予想
・落ちる練習、止める練習
・ガッツンビレイ
・トラバース落ち
・クリップを諦めた場合の対処
・実践本気トライ
(2人とも、まだかなり危なっかしい感じ・・・)
IMさんは、なるべくなら補習(リード3回目)を受けた方が良いでしょう。
SMさんは、もう1回、リード3回目を受講予定なんで、大丈夫かな?