2015年4月11日土曜日

逆クリップ

4月10日(金)は、ジムリードの2回目。
女性OGさん。
「逆クリップは、何が危ないんでしょう?」
私が、いつも通り問いかけます。

「外れるから」と答えて、実際に外れる様子を再現して説明できる人 : 20%

「外れるから」と答えて、実際に再現できずに、「あれ?外れないのかな?」と混乱する人 : 50%

「流れが悪くなるから」と答えて、実際に再現すると、「あれ?流れが悪くならないかも。」と混乱する人 : 30%

再現と言っても、実際に落ちなくても良いです。
「逆クリップだと、こういうロープの流れになるはずだから・・・。」

という実験程度でも十分です。
ちなみに、当塾のジムリード講習を受けに来る人の8割以上は、実際にジムや岩場でリードしています。
すでに5.11以上をR.P.している人も、ボルダーで初段を登るくらいの人も、チラホラいます。

そうであっても、こういう感じです。

また、さらに
「逆クリップが発覚した時点で、テンション掛けるのは、オーケーですか?」
と聞くと、混乱する人も多数。

これまた再現実験すれば分かりますが、トップロープ状態とかルーフ状態なら、逆クリップで外れることは考えにくいです。
(詳しくは、自分で実験するか、周りの上手い人に聞いてください。)
「逆クリップは、駄目」
という知識だけでは、よく分からないことが多いです。

①なぜ危険なのか?
②しやすいパターンはあるのか?
③してしまったら、どう対処すべきか?

までを考えながら勉強した方が、応用が効きます。

(講習を受けるつもりなくこのブログを読んでいる方は、①~③まで全部答えられるようになった方が良いです。しかも、その答えで合っているかまで、中上級者に確認した方が良いです。)

もちろん安全のためなんですが、防御力が高いクライマーは、長い目で見たら伸びますよ。


具体的な講習内容
・トップロープのビレイ点検
・クリップ練習
・疑似リード
・リードでやってはいけない事例集(逆クリップ、Zクリップ、手繰り落ち、ロープを足に絡ませる)
・リードで落ちる練習(墜落距離の計算)