本日は、山の知り合いを増やす会です!
今からでもドタ参加可能ですので、連絡ください。
4月25日(土)、26日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性ARさん、男性SRさんのペア。
<暖かい>
2日目は、本格的なマルチ入門、大貧民ルートへ!
<良い天気>
「あっちかな?」
「いや、やっぱりこっちから?」
と彷徨って、敗退でした。
<易しいピッチは、落ち着いてシステム練習>
また、トポを見ずに、ラインを自分で読みながら登る講習なので、こういった右往左往は日常茶飯事。
(小川山の場合、岩塔の裏から回ると1ピッチだけで登れてしまうものが多いため、取り付きだけは指定することが多いです。)
<攻撃的なライン>
取り付きで、2ラインが候補に挙がる
①1ピッチ目が易しそうだが、2ピッチ目が全く見えないライン。
②1ピッチ目が難しそうだが、2ピッチ目以降の可能性が高そうなライン。
これについて、激論20分ほど。
結局、①を選択してSRさんがリードで突破!
<なかなかの高度感>
①岩は硬そうで、難しそうなクラックがあり、登った先もカムでのビレイ点構築になりそうなライン
(立木やピナクルなど、簡単に懸垂敗退できそうな支点は、近くには無い)
②岩茸が生えているが、そこさえ突破すれば、すぐにピナクルがあって少なくとも捨縄で敗退できそうなライン
という選択。
どちらの方が、以降のピッチへの可能性が高いかは、微妙に判断しかねる状況。
2人とも、どちらにも否定的なニュアンスで、とりあえずARさんが①をトライ。
しかし、「難しい。」という判断で敗退。
そこで、懸垂下降してスタート地点に戻り、②を試すことに。
<トップアウト>
②案を、ARさんがリードトライ!
が、「難しい。」という判断で、敗退。
<余裕あり>
全ライン敗退で、可能性ゼロでしょうか?
いえ、まだ可能性はあるはずです。
<懸垂下降>
①ラインを見落としている可能性
②ARさんが敗退したラインでも、SRさんが交代すれば行けた可能性
(身長や体格の差もあって、ARさんが難しいと感じることは十分に有り得る。)
③ARさんが敗退したラインでも、もっと探れば「思ったより簡単だった!」という可能性
④そもそも、試さずに降りて来た岩茸~ピナクルのライン
<元気いっぱい>
<余った時間で、スラブのムーヴ講習>
なんで、
「次に繋がるルートファインディングをしましょう!」
という発想で、再度易しいラインから1ピッチ目を突破。
(ARさんリード)
<2日目は、いよいよ大貧民>
が、こちらも厳しく敗退。
<SRさんリード>
最後にARさんが、どちらかをトライという状態でしたが、2人とも集中力切れにて下山決定。
<敗退したライン、その1>
もちろん、ルートファインディングの思考回路そのものに不慣れでしたね。
しかし、毎回2人が話し合うたびに、意思疎通が上手く行かずに憔悴したというのも・・・。
2人からは、
「なんだか、話し疲れました。」
という感想も漏れます。
<仕切り直して、1ピッチ目>
今回に関して言えば、
相手に「なんで、そうした方が良いと思うの?」と意図を質問したら、ちょっとズレた回答をされて会話が進まないという場面が頻出。
<敗退したライン、その2>
「クライミングの共通語を使い慣れていない」
というのも問題点として浮かび上がりました。
SRさんが
斜上バンド → ソフトクリームの筋
と言っていたら、全く通じていませんでした。
ARさんが
「あのスラブのやつは・・・」
と喋るときに、スラブがいっぱいあるので、混乱させるという場面もありました。
他にも、水平クラック、コーナー、ハンドトラバース、アンダーフレーク、ビレイ点、などと使うと分かりやすい用語はいっぱいです。
今後は、積極的に使いましょう。
ちなみに、2人とも、かなり語彙が豊富なので、聞いていて楽しいという側面もありました(笑)。
逆に、上手い言い回しだなと思ったのは・・・
細い岩塔の上にボルダーが乗った形状 → こけし
岩塔の上が水平に広い状態 → テーブル
<再度、易しい1ピッチ目>
環付きのことをセルフと呼んだり、ロープの色をを「えんじ」と呼ぶ予定を「オレンジ」と呼んだり。
さらに、「あれを、ここに、こうして!」といった指示語が大好きなことも、裏目に出ちゃいましたね。
<敗退したライン、その3>
・ルートに関して相談している時間
・ロープワークに関して相談している時間
ミスコミュニケーションの連発で、相手の話を聞く集中力が切れまくり・・・。
そりゃー疲れますよね。
1日、本当にお疲れさまです。
私は隣で聞いていて、自分のクライミングと講習経験から、
「あー、多分こういうことが言いたいんだろうけど、伝わってないねー。」
と、思っておりました。
<下山後も、ラインについて検討を重ねる2人は、さすがのモチベーション>
とはいえ、ルートファインディングの思考回路に慣れて、相手の心情が汲めるようになる日は、案外近いと思います。
また、クライミングの共通語に慣れる日も、遠くはないでしょう。
しぶとく、コツコツやって行きましょう。