2015年4月13日月曜日

王子様と壺

4月12日(土)は、クラックリード講習にて、今シーズン1回目の湯川。
女性STさん、男性NSさん、茨城の男性TMさん、足利の男性NMGさん。
<本日も、湯川は大盛況>

本日、STさんから、こんな昔話(童話?)を伺いました。
<ジャミング練習>

王子様が、壺に手を突っ込んだところ、抜けなくなってしまいました。
城の者達は、大騒ぎ!

色々な知恵者を呼んで、策を講じてもらうも、手は抜けず!
<足利から、湯川は意外と近いらしい>

そこに旅人が現れ、王子様に申し上げます。

「王子様、手に持っているお菓子を離してください。そうすれば、手が抜けますよ。」

すると王子様は、
「嫌です。お菓子が食べられなくなってしまう。」

しかし、旅人は、
「大丈夫です。お菓子は、後で必ず取りだして差し上げます。」
<暖かくて、ピクニック気分>

旅人を信頼して、お菓子を離した王子様は、壺から手を抜くことが出来ました。

そして、旅人は壺をひっくり返して、壺からお菓子を取りだしましたとさ。
<脱力の重要性を認識>

STさん、ジャミングの仕組みを知ってからというもの、この話をちょいちょい思い出すそうです。

「王子なのに卑しいぞ!」
と、突っ込みを入れるSTさんの話は、興味深いものです。
<ジャムセッションに通い始めたSTさん>

私も帰宅後、この話の元ネタを検索してみましたが、今一歩よく分からず。

“王子&お菓子”でなく、“王様&宝石”、“猿&金平糖”であったり、元の話すら不明でした。
<カムセット練習>

これって、脱力とボトミングの仕組みを、分かりやすく表現していますね。

脱力して入れて、膨らませて引っかける、そして脱力して抜く。
<デゲンナーの裏にある、イマイクラック改め“大和屋”(5.7)>

当たり前のようですが、意外と忘れがちなのが面白いです。

初心者は「手が入らない」と泣きごとを言うサイズも、慣れたクライマーには良いハンドクラックだったりしますから。
(いわゆる、タイトハンド。シンハンドより広いからガバではあるけど、入れるのには少し手間や工夫が必要なサイズ。)
<最後に、NMGさんのみがリード>

昔話は、当たり前のようで忘れがちな人間心理を言い当てますね。
<だいぶ日が伸びました>

具体的な講習内容
・テーピングの巻き方(TMさん)
・ハンドジャムのコツいろいろ
・ジャミングに圧力を掛けたまま引き付ける練習
・ジャミングでのボルダー練習
・トップロープでの本気トライ(全員、デゲンナーを完登)
・ATCを落とさない方法(TMさん)
・地上でのカムセット練習
・疑似リード(STさん、NSさん、NMGさん)
・実践リードトライ(NMGさんが、大和屋(5.7)をR.P.)