5月21日(土)、22日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性STさん、男性ITさん。
<花崗岩は明るい>
本チャンだけを登っている人に比べて、ショートルートをやっている人の安全水準は高いと思います。
例えば、ボルトやカムの信頼度1つとっても、本気トライをしていれば、
“信頼して落ちられるか?”
というのを重視するのは自然でしょう。
一方、本チャンだけの人は、“静荷重なら行けるか?”というのを重視。
<スラブ&クラック>
Aランク:安心して落ちれます
Bランク:テンションなら大丈夫
Cランク:止まるかもしれないから、一応プロテクションにした
としたときに、ショートルート中心の初級者はAとBの境目が重要で、本チャンだけの初級者はBとCの境目を重視する感じです。
中上級者になるに従い、ショートルートでもCは使うし、本チャンでもAを強く意識したいのですが。
<やや攻撃的なライン>
リードのビレイ中に、ロープがちょっと絡んだとします。
リードが安定していれば、ビレイヤーはブレーキハンドを離して、ロープの絡みを解いても良いでしょうか?
あなたがリードなら、シチュエーションによってはアリでしょうか?
それとも、絶対片手でやって欲しいでしょうか?
<傾斜はあるが、快適>
テラスの広さによってでしょうか?
それとも、別の観点で考えるべき?
<完登!>
全く気にしない?
絶対ダメ?
簡単でも、なるべく絡まないように意識する?
<懸垂下降>
両手を離して作業するのはアリ?
バックアップや仮固定でない限り、片手で作業すべき?
<2日目も快晴>
たぶん、フォールが前提、ロープワークに速度が不要、といったことから安全水準が上がるのだと思います。
<1ピッチ目は、なかなか良いクラック>
「上記すべてに対して、すべて安全な方でやるべき!」
という趣旨ではありません。
僕自身も、効率重視でやることもあります。
「広いテラスで、~~というときに限って、セルフを一時的に外すのをアリとする。」
みたいな、マイルールです。
しかも、悪天の下山で苦しいときなんかは、マイルールを今回に限って緩和するか否かも、常々考えながら行動します。
(経験上、緩和するとかえって危ないことも多いですが・・・)
<セカンドのビレイ>
将来的に見て、どれが良い悪いとは、一概に言えず・・・。
そのため、私と講習生のコミュニケーションが上手く行かないこともチラホラ。
<稜線>
正直、岩場のショートルートで本気トライをやっている人が、一番安心して教えられますよー。
効率が悪くっても、壁の中で常にビレイされたがる、などなど。
<あふれる高度感>
講習2日間を通して、僕が小姑のように言い続けたことを、ちょっと包括的に書いてみようと思ったくらいです。
<フレアーハンド>
各ピッチがショートルート並みに安全であれば、各ピッチでフォールしても良い訳ですよ。
特に、フォローとか、リードでもトップロープ状態に近いとか。
<ただいま縦走中>
そんな方向性のマルチは、いかがでしょう?
<クラックトラバース>
さて、前回の越沢では、21時下山という記録的な苦しいクライミングを経験した2人。
今回は、明るい小川山で、楽しいクライミングが出来たようです。
ショートルートと、山の中間のような、マルチ講習。
楽しく学んでいただくことが、長続きの秘訣でしょうか。
<たまご型の山頂>
<クラックトラバースその2>
<無事下山>