2019年3月25日月曜日

フィクション

3月21日(木、祝)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性FIさん、女性FSさん。
墜落距離とか、フォール時の受身姿勢を意識するようになって、だいぶ登りが変わって来た2人。

「もしも講習を受けなかったら、どんなタイミングで気づけたんですかね?」
という質問をしてみました。
「やっぱり、実際に落ちて怪我をしたら、じゃないですか。」
と言う2人。

「ただ、それでもキッチリとは分からない気がします。」
と、予測。
ここから空想の話です。

リードのフォールで怪我をした場合。
しかも、なぜ怪我をしたのか、自分でも分析不可能なケースを想定してみましょう。

Aさん
「やっぱり、落ちるのは危険だ!突っ込んでは行けません。」

Bさん
「落ちるのが、ますます怖くなった。もうどうして良いのか分からない。」

Cさん
「自分は怪我をしたけれど、上手い人は皆フォールしている。しかも、雑誌のインタビューとかを読んでも、クライミングはリスク計算あってこそだと皆さん仰っている。だから、自分が何か間違っているだけで、フォールがダメとは断定すべきではない。」
<フォールの瞬間>

もちろん、Cさんのように考えて、落ちる練習なり何なりをしてからクライミングを再開するのが理想の姿だと思います。
しかし、このような行動を取る人は、本当に一握りだと思います。
彼らは、きっと素晴らしいクライマーになるのでしょうけれど。

ただ、「自分ではそこまで頑張れないから。」と言って、講習に来る人は、実はAさん・Bさんよりは伸びしろが大きいんじゃないかと思います。
怪我をした人に対して、
「フォールしたときのことを考えながら登るなんて難しいから、怪我は仕方ないよ。」
みたいな慰めを周りがしてしまうかもしれません(笑)。

これは、慰めなんだか悪魔の囁きなんだか。
全ては架空の話なんですが、初級者心理あるあるを色々と詰め込んでみたので、それなりに真は付いていると思うんですよね。

とりあえず、今回はこの辺で。
実践本気トライ
FIさん:クラックジョイ(5.9) O.S.
FSさん:クラックジョイ(5.9) フラッシュ