2016年1月22日金曜日

残された冒険性

1月21日(木)は、岩場リード講習にて、湯河原。
男性SGさん。
<久々のマンツーマン>

講習の実践本気トライでは、オンサイトぎりぎり、ぐらいのルートが主体。

でも、ときどき余裕があれば、それより難しめのルートにもトライしてもらいます。
いわゆる、ハングドッグして、ムーヴ解決するぐらいのルートです。
<朝は、寒い>

ハングドッグというのは、リードでテンション掛け掛け、次のトライへのリハーサル意識でムーヴ練習する方法です。

昔は、“テンション掛けたら即刻降りる”というのが、潔しとされたそうです。
で、「反則っぽい」という揶揄を込めて、ハングドッグという名称だそうですが。
<懸垂下降の練習>

ただ、ハングドッグの中にも、ちょっと冒険性を感じる場面はあります。

例えば、次のクリップまでが少し遠く感じる場面です。
<マゾおけさ(5.10b)>

落ちるのも嫌だから、ついつい行きつ戻りつ。
クライムダウンして、テンションコールしてしまうこともあるでしょう。

でも、ある程度登らないと、ホールドも確認できません(涙)。
結果、ちょっとした落ちる練習みたいになることも。

「いやー、怖い。」
とか言いながら、ムーヴを試して行きます。
<なんと、オンサイト!>

でも、これでようやっと自分なりの正解を見つけて、次のクリップまで到達できたとき、これが結構嬉しいんです。
ハングドッグの中に、僅かに残ったオンサイトっぽさ、とでも言いましょうか。

ムーヴの進歩なのか、リード駆け引きの進歩なのか、色々と入り混じった喜び。
<という訳で、ゼルダ(5.11a)>

こういう部分を大切にすれば、ハングドッグも十分にオンサイト練習になり、リードに強いクライマーを育てているように感じています。

だから、講習ではオンサイトトライだけでなく、可能ならハングドッグ練習もしてもらいたいんですよねー。
<ハングドッグ練習になりました>

具体的な講習内容
・ムーヴ練習
ホールドを指に馴染ませる、悪いスタンスをスメアで押す
・リードで落ちる練習
・結び替え練習
・懸垂下降練習
・実践本気トライ
フック船長(5.10a):問題無く再登
マゾおけさ(5.10b):ギリギリでオンサイト!
ゼルダ(5.11a):ハングドッグして、ムーヴ解決

さすがジムボルダラーだけあって、ゼルダのムーヴ解決は出来ちゃいました。
ただ、1回手繰り落ちしそうになったので、そこは反省が必要ですね。

今回で、岩場リード講習は卒業といたします。
2ヶ月に1回くらいのペースでしたが、1年くらいで無事にクリアです。

まだ、仲間が見つからないそうですが、コツコツ続けてくださっているので、そのうち見つかるでしょうね。