2019年4月7日日曜日

上達しない袋小路

4月5日(金)は、リード1回目、2回目。
男性HGさん。
自分が、足置きが雑だという自覚があったとします。
しかし、この際に練習方法に困るという人の言い分を聞いてみましょう。

①易しいルート
⇒多少雑に置いても、登れてしまう。
⇒ガバだと、丁寧に置くメリット(ちょっと楽、ちょっと安全、など)を感じにくい。

②難しいルート
⇒パンプする前に登らなければならないので、意識する余裕が無い。
⇒丁寧に置こうとしていたかどうか、いまいち記憶が無い。

という訳で、「下手だとは分かっている(人から言われる)んだけど、なかなかね。」という話。
たしかに、上手くならない袋小路にハマっており、このまま一生改善できない予感すらあります。

私の経験では、こういう発言をする初級者が言い訳がましいのではなく、真面目にそう思っているケースも多いです。
一方で、真逆の発言をする人も居ます。

①易しいルート
⇒意識する余裕がある。
⇒色々、自分の身体で実験できるので良い。

②難しいルート
⇒雑に置くと、落ちそうなので、やらざるを得ない。

これって、足置きに限らず、テクニック全般に当てはまると思うんですよね。
オブザベ、安定したクリップ態勢、レスト、脱力、フォーム、などを考えれば、何か1つぐらいは思い当たる節があるでしょう。

しかし、この発言の差は何から来るのでしょうか?
私の中に、幾つかの仮説はありますが、敢えて言わないでおきます。

とても興味深いので、皆さまも周囲のクライマーを眺めて一緒に考えて欲しいです。