2013年3月4日月曜日

JAN(日本雪崩ネットワーク)のSC(セイフティーキャンプ)に参加

3月2日(土)、3日(日)は、雪崩講習に参加。
期待通りで、かなり良かったです。
クライマーや登山者にとって、雪崩の勉強をするハードルは高い・・・。

まず、雪崩の判断、というと「難しい」、「分らない」というイメージが付きまとう。
実際、5年位前までは、雪崩の教科書はロープワーク以上に難解・・・。

結局、
「我々は、スキーヤー・ボーダーと違って尾根筋中心だから」
ということで、しばらくは雪山に入りながら様子見。

で、雪山経験者の話を聞きながら行くわけだが、これまた怪しい(笑)。
科学的な勉強をしないと、結局は個人の経験則に基づく。

しかも、雪崩は遭遇したら死ぬ可能性が高いことから、雪山経験者のほとんどは雪崩に遭ったことがない。
そして、判断は誤りで、偶然に何事もなかっただけ、ということに気付かない。
さらに、厄介なことに、バリエーションなんぞ始めると
「スコップ、ゾンデなんか、重くて担げねーよ。」
ってことが、多い。

悪いことに、バリエーションのアプローチは沢筋に入ることが多いのだが!!!

もう一点、付け加えるなら・・・
クライマーから見ていて、やっぱり滑走系の人の雪崩事故は多い。
しかも、

「雪崩講習会を受けているどころか、プロレベルの人でも・・・。」
「じゃあ、やっぱり勉強してもダメなんじゃ?」

という思いは拭えない。


ただ、最近は状況が変わりつつあります。

①教科書が、分かり易くなった。
②最新の3本アンテナのビーコンが、安価になった。

そして、クライマーでもぼちぼちビーコンを装着する人が増えて来ました。
(でもやっぱり、軽量化することが多いけど!)

実際、登山者もクライマーも、“晴れた春山の雪崩”とかで死んでますしね。
しかも、尾根筋だったりするから、悲しいです。

で、今回受講したセイフティーキャンプ。
ここの団体の、初級者コースに当たります。

教科書だけでなく、カリキュラム自体が良く出来ています。
これなら、下積みからしっかり勉強できそう。

上は、スキーパトロールをしているような経験者。
下は、いまゲレンデで滑っているだけで、これから山に滑りに行けるようになりたいと思っている人まで。

これからは、雪崩の勉強を雪山初級者のうちから始めるのが、スタンダードになるに違いない。

講習生の方も、是非とも受けてみてください。
今年から、登山者向けのコースも出来たそうですよ。




ちなみに
スキーで参加しましたが、やっぱり新雪ではコケまくりでした。
まあ、許してもらえるレベルだったので、良いかな。

来年は、山スキー道具を揃えて行きます。