凍傷やら富士山やらガイド試験で、仕事が無い日も休むかジム程度という疲れっぷりな日々。かなり遅まきなシーズン始めになってしまいました。
今回は、山梨県はミズガキ山の麓にある不動沢という沢沿いのクライミングエリア。
クラッククライミングという、自然の岩の割れ目を登るジャンル主体の岩場です。
さらに言えば、この岩場はクラックも広めのもの(ワイドクラック)が多く、体が全身スッポリ入るものや、半身入るものばかり。
人工壁(ジム)とは全く異色。全身をズリズリ言わせて奮闘するクライミングです。
クラッククライミングの魅力は、安全確保の支点も含めて自然そのものを登る達成感、支点のセットや登る動作そのもののテクニカルさ、などがあります。
中でも、今回のワイドクラックは、人工壁などのテクニックや筋力が全く通じないに等しい分野で、独特かつ奥深い技術の世界が広がっています。
そして、ワイドクラックは、その目立つ風貌からも人を強く惹き付け、全身運動させてボロ雑巾にしてくれます。
まぁ、本当に面白い世界ですよ。将来的には、こっちに重点を置くのも良いかも。
具体的に登ったルート
1日目:不動沢愛好会ルート1P目(5.9)、よろめきクラック(5.10a)O.S.、エンペラークラック(var.5.9ハチマキトラバース)O.S.、その他。
2日目:トライアングルフェースチムニールート(5.9)O.S.、牛乳瓶クラック(5.10c)O.S.
3日目:朝方2時間だけ、よろめきクラックにトップロープを張って、色々とムーヴを試す練習。
最近の恐ろしい高速渋滞を避けて、早めに帰宅。
「よろめきクラック」が、不動沢の入門ワイドの看板ルートとなっています。「これがR.P.出来たら不動沢の敷居もまたげる」(色々な意味で、不動沢は敷居が高いイメージ)とか話していたので、パートナーもR.P.出来て喜んでいました。
グレードが低くて驚くかもしれませんが、僕は現代クライマーの中では、ワイドクラックが苦手な方ではありませんよ!