2月19日(土)、20日(日)は遊びで城ヶ崎クラック。
今回は、冬の目標ルートの1つであるマリオネット(5.12a)。
数日かけてトライしてでも、完登を狙う予定。
さて・・・
僕の喜びを伝えるべく、日記形式でお送りする試み。
これは、クラックでの最高グレード挑戦。
が、初めて行くエリアで、アプローチに迷いまくり。
さらに、壁は水垂れまくりで、マリオネットもビッショリ濡れている部分が目立つ。
この条件では、当然エリアは貸し切り。
かなり気分は敗退気味。
追い討ちを掛けるような、未体験に前傾したクラック。
波も近く、落ち着かない。
エリア自体が風の通り道な上、日陰で、岩が威圧的。
そして、寒い。
「こんなときに最高グレード!?やめたいな・・・」というのが本音。
しかし。
ここは、人気エリアでは無い!
パートナーの都合を付けることも考えると、チャンスは少ないもの。
「テンション掛け掛けでも(ロープに何度もぶら下がること)」と思い直し、精神修行のつもりでオンサイトトライ(初見一撃狙い)。
すると、見た目より濡れの影響が少ない。
1回目のトライで、ロープには何度となくぶら下がるものの、意外と全ムーヴすぐに出来る。
1時間ぐらいで1トライ目が終了。
クラックの最高グレードトライの場合、リードでの1トライ目は恐さによる難しさが大きいです。
2回目は、どこでカム(支点用の道具)を決めるか知っている上、重要な部分は記憶しているので、負担半減。
ってことは、1回目でムーヴが出来たら、数回で登れるくらいがほとんどという見積り!
「よっしゃー!」と気合いを入れて、2トライ目。
まだムーヴを迷う部分が多いながらも、最後は腕のパンプに耐える一吠えでゴール!
もちろん、各トライは本気でしたが、2トライで完登はかなり呆気なかったです。
「グレードの割に易し目」、「フェースっぽさ抜群で登りやすい」などの色々な噂も分かった上で、とりあえず目標達成!
クラックの最高グレード更新です。
2日目は、別エリアでクラック。
頑張れば一回で登れるくらいのルートを数本トライしました。
こちらも、まずまず小さい成果アリ。
久々に、最高のクライミングでした。
具体的なルート
初日(アストロドーム)
・マリオネット(5.12a、ドッ被り、ハンド中心、フェースっぽい)
テン山ながらムーヴ解決
フォロー回収のK島嬢に感謝。
・2便目
完登!
一方、K島嬢はフォローで落ちまくり、さらにボロボロに。
感謝・・・。
2日目(浮山橋)
初日のマリオネットで、出だしのカムを残置してしまったので回収作業。
それから、浮山橋エリアに移動。
・バナナラマ(5.10b、フェース系)
トラバースルートなので、今回は僕がフォロー回収。
が、しかし!
なんと、K島嬢も僕も、テンション掛けてもムーヴ解決出来ず。
とりあえずトップアウト。
全く分からないので、封印決定。
・トラベルチャンス(5.10d、フェース系)
O.S.
プロテクションセットが相当難しく、パンプしまくり。
ただし、ムーヴは、非常に易しい。ジムの5.10c以下?
・ゲルニカ(5.10d、シンハンド〜フィスト)
フラッシュ。
対照的に、安心感はあるが落ちるギリギリで登れた。
・ストップ・ザ・トマホーク(5.10d、ハンド主体)
テン山。しかも、プロテクションが心配で、ムーヴ解決出来ない箇所もあり。
核心は綺麗なクラックだが、危ないセクションもグレードの割に難しい。そのため、面白いがオススメしにくい一本。
クラックの本気トライは、駆け引きの要素満載。
実際のリスク、単純な恐さ、それらをコントロールする経験則が入り交じる、まさしく駆け引きです。
登山講習、読図講習、ジム講習から、リード講習、クラック講習、マルチピッチ講習、雪上訓練、救助訓練、アイスクライミング講習まで。 初心者の富士登山から、アルパインクライミングを目指す方まで全力サポート。