2012年3月21日水曜日

クラックで、クライミングギアの軽量化練習

3月20日(火)は、城ヶ崎にてクラック講習。
本日は、土日に引き続き常連女性のTZさん。

本当は、3日間でマルチピッチ技術を固める予定でしたが、雨やら何やらで、基礎固めに変更です。
今回は、クラックの岩場ですが、講習内容はロープワークやカムの扱いです。

クラックは、1ピッチのアルパインクライミングなので、
・カムの技術
・戦術
・ロープワーク

などを練習する場としては最適です。
今回やったことの1つに、
・持って行くギアの量を極力減らしてみる

ということがあります。

重くなれば、それだけ登りにくくなるので、軽い方が楽です。

とはいえ、
「途中でギアが足りなくなったら!?」
という不安で、ついつい多めになるものです。
この心理は、僕らでも同じこと。
実際に、足りなくて敗退する可能性だってあるので、ついつい多めを好んでしまいます。

それでも、
「ちょっとでも軽くできないかな?」
と、ルートを登る前に悩む時間を毎回過ごすこと自体が、良い勉強になると思うのです。

実際、本当に上手い先輩諸氏は、登り切ったときにカムの残りの少ないこと少ないこと!
TZさん、実はカムだけでなくスリング・カラビナ類も多めに持って行く癖がありました。

が、土日のロープワーク講習で、スリングが足りない場合の作業方法を練習した甲斐あり!
かなり、腰回りもスッキリして登ることが出来るようになりました。

荷物が軽いと本当に楽ですね。
これと同じく、ビレイ中に厚着をして体を保温していても、本気トライする瞬間は薄着になると良いです。
厚着のまま登るより、1グレードくらいも楽になったりするものですよ。
これは、ギアが足りなくなる心配の無い軽量化なので、とても簡単!

こういうゲレンデでは、脱ぎ着が簡単な厚手のフリースやダウンなどがオススメです。
具体的な講習内容
ルート:Ⅲ級ライン、Ⅳ級ライン、鬼ころし(5.7)、純(5.8)

・カムセットのチェック総復習(リードしたものを、講師が一応チェックし、本人がトップロープで再登。4ルート)
・スリング類を減らす、カム類もちょっとだけ減らす努力
・トップロープセット、懸垂下降での回収の反復練習
・ビレイポイントの作り方を再確認(3点の場合、初級者には「2点で固定分散して、1点をバックアップに使う」方法をオススメしております)

久々のマンツーマンだったのでカムセットの復習もガンガンやってみましたが、結構出来ておりました。
僕としても、これは一安心です。