2015年2月13日金曜日

オールラウンダー養成所

2月11日(水)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性STさん、新規の男性FMさん。
<ムーヴ練習中>

クライミング講習のカリキュラムは、

①ジムリード
②岩場リード
③クラックリード
④マルチピッチリード

と繋がっております。
<ボルダームーヴを矯正して欲しいという御希望>

講習生のモチベーションによって、このステップアップの感じ方も様々。

①もともと、ハイキングや縦走くらいをしていて
「クライミングも案外面白いから、徐々に世界を広げてみようかな。」

こういう人は、
「うーん、そんな先のことまでやるのかなぁ。」

と思いながら、歩を進めます。

教えやすいなと感じるポイント:
ジム、ボルトルート、クラック、マルチの全てを楽しもうという気持ちがあること。
<落ちる練習>

②山岳会などで、すでにマルチピッチ、バリエーション、沢登りに行っていて、
「これは、ちょっと勉強し直さないとリスク高いな。」

こういう人は、ゴールありきの発想です。

教えやすいなと感じるポイント:

私が何かを説明するにしても、

「その方法(原則)は、岩場でも、山でも通用するのか?」
と、想像を巡らせながら話を聞いてもらえる。
<メモタイム>

③登山経験は、ほぼゼロ。
「クライミング楽しいから、世界を広げていきたいな。」

クライミングがスポーツとして確立してきたのもあってか、登山よりクライミング先行というパターン。

教えやすいなと感じるポイント:

余計な先入観、誤った知識が、ほとんど無い。
本当に、クライミングそのものが大好き。
<終了点作業の練習>

だいたい、自分がどのパターンかは当てはめられると思います。
<いざ、マゾおけさ>

登山から入った人は、
「スポーツっぽいクライミングそのものも、ハマれば面白いね。」

クライミングから入った人も、
「マルチとかやっているうちに、山も興味出て来ちゃったな。」

という発想なら、あなたもオールラウンダー!
<スラブっぽいバランス>

当塾は、山屋をクライマーに導き、クライマーを山屋に導くという傾向があるのかもしれません。

結局、全ジャンルを好きになることが、上達の近道だと思いますよ。
もし、最終的にアルパインクライマーを目指すなら、その前にオールラウンダーであることが最低条件だと思いますしね。
<あと少し!>

具体的な講習内容
・ムーヴ練習
(安定するまで手を出さない、股関節をリラックスさせる、など)

・落ちる練習&止める練習
・終了点作業の実践練習(STさんのみ)
・終了点の仕組み
(流動分散、固定分散、独立分散。スリングの角度。パワーポイント。)

・実践リードトライ
マゾおけさ(5.10b):2人とも、最後の乗っこしが出来ずに敗退。
<新規のFMさんも大健闘>

本日で、STさんは岩場リード講習を卒業としたしました。
もう、すでにカムも購入済みらしいので、あとは参加条件の5.9オンサイトだけですねー。

時期的に冬山中心になっちゃうかと思いますが、城ヶ崎からスタートするのも敷居が低くて良いので、御一考くださいませ。