2015年2月18日水曜日

クライミング受験勉強と模擬試験

2月14日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原。
男性IGさん、補習の男性SRさん。
<ムーヴ練習>

クライミングの本気トライは、それ自体が練習になっています。
講習でも、なるべく1日の最後に本気トライをしてもらいます。

なんだか、受験勉強の模擬試験に似ているなと。
<病み上がりのSRさん>

講習で行う
・ムーヴを練習する
・ボルトの仕組みを知る
・リードで落ちる経験をする
・終了点作業を練習する

こういうことは、教科書や参考書を読んだり、授業を受けることにそっくり。

実際の受験勉強では、

・問題集でトライ&エラーを繰り返す
・模擬試験を受ける

ってのも大事だったはず。

<アプローチシューズで、悪いスタンスを味わう>

①模擬試験の最中は、答えを隣の人に聞いてはいけません。

本試験と違って、即失格にはならないでしょうが、色々勿体ない。

②模擬試験で良い成績を出すことに執着し過ぎて、

「今回は受けないでおこう。」
と思っていると、勿体ないです。

③模擬試験の後、成績の善し悪しに一喜一憂するのも一興ですが、答え合わせが勉強になります。

で、
「次に似た問題が出たら、今度は解かるな。」
「今度は、こういうケアレスミスを防ごう。」

という自信に繋げます。
<だいぶ、安定してきたかな?>

そういう意味では、反省できるくらいのルートが大事でしょうね。

オンサイトできるにしても、ギリギリとか。
レッドポイントするにしても、ほとんど毎トライ、何かしらの反省点が見つかるとか。
<いざ、マゾおけさ>

特に、中級者ぐらいだと、
“本気トライ&反省”だけでも、成長している人は沢山います。

他のスポーツで言えば、試合ばっかりしているのに、意外と成長する状態。

受験生の頃、
模擬試験とか過去問ばっかりやっていても、答え合わせを真面目にやっていれば、意外と知識が深まっていく人もいましたよねー。

本気トライが大事っていう証拠は、いくらでもあります。
<良い天気>

特に、クライミングの場合、
「ビレイしている人や仲間が、見ているとムーヴや技術を教えたくなる」

というスポーツ特性(?)があります。

本気トライで落ちた後は、
「どうすれば良かったか?」

という検討会をするのにピッタリです。

まず、見ている人は問題を解いている最中のクライマーに、アドバイスを我慢するのも大事ですが(笑)。
<最後のマントルが解からず、無念の敗退>

今回の例え話。

「本気トライが模擬試験にあたるなら、何が本試験なの?」
って聞かれると、困っちゃいますけどねー。

具体的な講習内容
・ムーヴ練習
(安定するまで手を出さない、足をホールドの効く向きと逆に押す力を意識する)

・ボルトの種類
・終了点の仕組み(流動分散、固定分散、独立分散)
・落ちる練習&止める練習
・終了点作業練習(結び替え)

・実践本気トライ
2人とも、マゾおけさ(5.10b)

SRさん:
1トライ目は、ムーヴもぎこちなく、テンション掛け掛け3ピン目まで。
2トライ目で、驚くほどスムーズになるも、最後のマントルムーヴが解からずにフォール。

トライ毎に修正してくるという、まさに本気トライが練習になるパターンでした。

IGさん:
1トライ目は、2ピン目直後で不意落ちでガッカリ。
2トライ目は、3ピン目手前のムーヴが分からなくなり、フォール。

ケアレスミスが、いかに勿体ないかを痛感するには、良い勉強でしたね。