2019年2月14日木曜日

楽なムーヴ、良いフォーム

9月11日(月、祝)は、ムーヴLv.0。
男性KTさん、新規女性YIさん。

2人とも、リード講習に進んでO.K.といたしました。
例1)
足置きについて説明したら、「ふくらはぎが疲れます。」という感想をいただけました。
たしかに、爪先周辺で捉えるという動きは、(それが指の付け根までシッカリ掛かる大きさだったとしても、)階段のような大きな足場に足裏全体を置くよりは、ふくらはぎが疲れると思います。
それによって、指や腕などの重要部位が疲労軽減されるなら、それはそれでプラスでしょう。

例2)
ある程度のクライマーがジムの5.8を登るとき、「見るからに楽そうに登っている。」と感じることでしょう。
また、1年でもジムに通った初級者は「そうは言っても、昔よりは慣れて楽になったよな。」と感じるでしょう。

そういう様々な事象について、ザックリとしたイメージを図示してみました。
●のラインが、ある講習生が現在感じている消費エネルギー、をイメージ化したもの。
それなりに疲れるルートとして、ジムのガバで薄被り(100度~110度)が分かりやすいでしょうか。
(1ムーヴあたりの消費と考えていただいても、1ルートでの総合消費と考えていただいても、以下の話には影響ないかと思います。)

指って言っても、身体内部のどこの筋力なのか、腱なのか、という話は今回スルーしましょう。
「腹筋、背筋だけじゃなく、もっと重要な筋肉が色々ある。」みたいな話も、今回はスルーしましょう。

で、○のラインが「楽なムーヴ」、「合理的なムーヴ」などというイメージです。
これを追求することは、あらゆるクライミングで有意義ですが、特にトライ時間が長いリードにおいては大事です。

□のラインは、「良いフォーム」、「より大きな筋力を利用した動き」、「故障が少なく、フィジカルに伸びしろがあるフォーム」、というイメージです。

個人的な話としては、私は楽なムーヴの追及が大好きです。
ただ、
「脱力ばかりで上手いけど5級しか登れない女性」を例示されながら、「そんな登り方じゃ、一生かけても1級でサーキットトレーニング出来るような日は来ない。」、「それで登れるのは5.11までだ。(5.14とかは、一生登れないよ。)」と徹底的に叱られたこともあります。
色々納得して、フォーム重視もしているつもりではあります。

とは言え、「5級ぐらいまでは、合理的なムーヴだけでも結構行ける。」、「それを極めることが、5.11台のオンサイト率を上げることにも繋がる。」という実感もあります。
(5.11台だと、8級~5級ぐらいで構成されていることが多いと思っているので。4級以上の場合もあるけど。)

まぁ、この話にも終わりがないので、この辺で終わりにしておきましょう。