2019年2月27日水曜日

優先順位

2月23日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性SBさん、女性STさん。
ジムで、ダイナミックな動きが出来ないときに、
「こんなの山では使わないし。」
と言う感情があります。

実際、ランジやコーディネーションを本チャンや沢登りで使う機会は、まず無いでしょう。

局所的には・・・、浅い釜のへつりでダイナミックムーヴ1発かまして、みたいなシチュエーションもあるにはあります。
(そして、それは強烈な記憶になりますし、面白かったりします。)

けれど、丁寧な足置き、確実な重心移動、レスト態勢で一呼吸、などに比べたら、出てくる頻度は稀であることは間違いないです。
だから、5.6~5.8を「ちょっと以前より安定して登れた。」、「ちょっと楽に登れた。」、「以前は恐々こなしていた箇所も、だいぶ落ちそうもなく登れた。」、といった練習は、山好きのクライミング練習としては優先順位が上位になります。
一方で、ダイナミックムーヴを「やらなくても良い。」、「覚える必要が無い。」としてしまうと、ジムでの練習が楽しくなくなってしまいがちです。

ダイナミックムーヴは、見た目よりは省エネだったりして、ちょっとしたモノなら5.10bやら6級でも必要になります。
もっと言えば、5.8やら8級でもダイナミック気味に動いた方がスムーズで省エネだったりします。
優先順位は、心の片隅におきましょう。
特に、沢登りが一番楽しいというSBさんは、分かりやすいですね。

例えば、ウォームアップでは確実で丁寧なムーヴを徹底練習、常連さんとのボルダーセッションではダイナミックムーヴも楽しむ、なんて言うのが理想形ではないでしょうか。
ジムリードの本気トライは、ちょうど中間ぐらいのイメージですかね。
実践本気トライ
SBさん:いんちきするな(5.8) O.S.
STさん:いんちきするな(5.8) フラッシュ