2019年2月15日金曜日

登るという贖罪

2月13日(水)は、1人で上州武尊岳へ。
<オグナほたかスキー場よりスタート>

クライミングをやることで、山に行きづらくなると、罪悪感にかられる人も多いと思います。
私も、その1人です。
<振り返る>

山に行くと、その罪悪感は少し晴れますが、別の罪悪感が襲って来ます。

・スキー場リフトを使って、お手軽に雪山に来ているという罪悪感。
・日帰りで、雪上テント泊していないという罪悪感。
・雪崩の勉強をサボっているという罪悪感。
・スキーに適した山域なのに、山スキーに取り組んでいないという罪悪感。
<前武尊岳>

この罪悪感は、終わりがありません。

ちなみに、ホームジムのランナウトでリードをしていても、

・ボルダーから逃げている罪悪感
・本気トライ以外のフィジカルトレーニングから逃げている罪悪感
・今日トライすべき課題から逃げて、別の登りやすいのをやってしまっているんじゃないか、という罪悪感。

というのは完全には拭えません。
<メインイベントの剣ヶ峰を見て、テンションが上がる>

こういうときは
「本当に、チョット逃げがちなこと。」
「本日はこちらの内容を選択しているだけで、別に逃げているわけじゃないこと。」

が区別なく襲って来ます。

そう考えると、自分の頭が悪いような気がしますが・・・。
<30°~50°くらいの斜面だろうか>

山の世界だと、かなり広範囲なジャンルで超一流という人も居たりするので、
「選択の結果、これが出来ないのは仕方がない。」
と発言すること自体にも、罪悪感が伴います。

なかなか困ったもんです。
<左脇のブッシュ帯を登ることに>

話を大きくすると、女性クライマーで
「出産をしなかった。」という罪悪感を吐露している友人も居たり。

まさに選択の問題で、今の自分を肯定して良いはずなんだけど、完全には拭えない何か。
<先ほどの斜面の上は、細いリッジ>

講習生に「色々なジャンルに手を出すと、なかなか伸びなくって。」と相談されることもあります。

①選択の問題なので、ある程度仕方ない。
②とは言え、両立させてハイレベルな人もいるので、見習うように心がけた方が良い。
③重複部分が強くなることも多い。長い目で見ると、意外と伸びる。
(マルチをやっていたら、緩傾斜のクライミング能力が伸びることも多い。クラックをやっていたら、ジムのリードでも以前以上に墜落距離の計算に自信が付くことも多い。などなど)

会話の流れで、1つか2つだけ回答してみたり。全部回答してみたり。
<剣ヶ峰>

しかし、私自身の心を振り返っても、一番大事なのは気持ちの持って行き方なのかもしれません。
カウンセリングは専門外ですし、完全解決もしない話なのでしょうが。

その点、1人で樹林帯を歩いたり、ラッセルしたりするのは、なかなかオススメです(笑)。
山にカウンセリングしてもらっている感じです。
<いかにも、スキーの山をワカンで進む(笑)>

後ろ向きっぽい話はそこそこにして、次にやるべきことを考えましょうか。
私の場合は、次の山行計画と、ジムでのリハビリクライミングですね。
<剣ヶ峰を振り返る>

<ガスって来て、少し盛り上がって来る>

<山頂到着。川場スキー場からは、トレースもありました。>

<下山>

<再び、晴れてきた>

行動記録
 8:30 オグナほたかスキー場のオープン。
 9:30 リフトでスキー場トップへ。登山靴に履き替えて、入山。
13:30 武尊岳山頂。
      帰りは、剣ヶ峰には登らずに、トラバース。
15:15 オグナほたかスキー場に帰着。
      スキーに履き替え、ゲレンデを滑って下山。

久々のゲレンデスキーは、なかなか楽しかったです。
これも練習した方が良いんでしょうけど・・・(笑)。