8月7日(土)は、岩場リード講習にて、男性HDさん、男性KBさん。
8月8日(日)は、合宿1日目で、女性ISさん、男性MKさん。天候や岩の濡れ具合など、諸々あって、再掃除を講習するという半日。
合宿2日目は、雨のため完全中止。
8月10日(火)、11日(水)は、合宿3日目、4日目で、女性Mさん。それぞれの事情でキャンセルなどもあり、1人になってはしまいましたが、アプローチに多少の困難さがあるエリアで、しっかりと成長を感じられたようでした。
8月14日(土)は、ムーヴ講習にて、女性Mさん。
8月15日(日)は、ロープワーク講習にて、女性YIさん、女性Mさん。
8月16日(月)は、ロープワーク講習にて、男性HGさん。
8月17日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性MDさん、男性KTさん。
8月18日(水)は、ムーヴLv.0にて、女性NJさん。
8月19日(木)は、ムーヴLv.1にて、男性MBさん、男性NHさん、女性WNさん、新規女性AYさん。
8月20日(金)は、岩場リード講習にて、男性TGさん、女性MDさん、男性ONさん、男性YKさん。
8月22日(日)は、岩場リード講習にて、女性HNさん、男性MBさん、女性HNさん、男性HDさん。
ジムで、他のホールドを掴んでクリップ先行し、トップロープ状態にしてムーヴを確認するという手法があります。(以下、チョンボクリップと略称します。)
これは、落ちるのが苦手なクライマーの得意技です。
恐怖心だけでなく、墜落距離の計算、墜落態勢の予測、ロープと身体との位置関係など、あらゆる技術面において、落ちるのが苦手な人は多くいます。
が、こればかり繰り返してR.P.を重ねても、根本的には弱点克服にならないため、私は反対しています。
(そのセクションを何度もリード状態で落ちている人が、最終手段としてムーヴ確認に使うなら、特に問題は無いというのが私の考え。)
また、O.S.トライで早めに諦めてテンションコールし、早々にハングドッグに入ってムーヴ確認、というR.P.戦略も見かけます。結果的にR.P.までの便数が少なかったとしても、やはり練習方法としては、イマイチだなと思います。
こうやって書くと、R.P.効率よりも精神性重視のように見られることもあるのですが、実際の私はR.P.効率をめちゃくちゃ重視しています。
例として、ジムでのハングドッグに絞って考えます。
①6本目上のムーヴが解明できていない場合、6本目まではガバを使ってアプローチします。ただし、前述の理由から、7本目には極力クリップしません。こうすることで、フレッシュな状態で、ムーヴ解明に取り組めます。また、これを前提とすれば、毎回のハングドッグ時間をある程度短く区切り、順番待ちへの配慮に繋がることもあります。
②解明したいムーヴの直前、直後では、疲れていなくても原則テンションする。
よく、ムーヴ解明したら、そのまま上部へと登っていき、ロワーダウン後にムーヴ記憶が曖昧という人を見かけます。私はそれが嫌なので、記憶の整理のために、これを原則ルール化しています。
③全ピンでテンションをする。
繋げるのが困難なルートの場合、核心は6本目だとしても、1本目でテンション、2本目でテンション、としていきます。
これをやると、「そこも、そんなに悪いの?」と聞かれるのですが、違います。
下部から、さらなる省エネムーヴがあるかどうか、あるいは自分が作ったムーヴの記憶のチェックも兼ねて、1セクションずつ確認作業をしているのです。
また、この方法ならば、トップアウトしたときの疲労も少ないため、次のトライまでの休憩時間も短めで済みます。
④ブラッシングには、オートビレイも活用する。
⑤最後核心のルートに関しては、上部5分の1の繋げトライができたら、上部5分の2の繋げトライ。それができたら上部5分の3の繋げトライ、といった手法も行うことがある。
⑥トップアウトに拘らない。
ムーヴ解明したい部分だけをトライし、満足した時点でハングドッグを終了し、ロワーダウンする。
もちろん、この中には岩場では難しいものもありますし、スタイル的にはダサいものも含まれます。
そもそも、ハングドッグでさえスタイル的に好きになれない人は、「効率的なハングドッグを目指しまくるっていう姿勢自体がどうなの!?」という気持ちもあるでしょう。
ただ、スタイルという考えは一旦忘れ、練習方法として見ると、我ながら合理的だと思うんですよね。
まとめ。
・チョンボクリップを極力しない。(身につけるべきリード技術が失われるため)
・O.S.トライなど、登れる可能性のあるトライを頑張ることは、R.P.効率よりも優先されるべき。(長い目で見たら、その方がムーヴもメンタルも強くなりそうだから。)
・それ以外は、基本何でもアリ。
いかがでしょうか?