2021年11月30日火曜日

足りないものを考える機会

11月5日(金)は、自分のクライミングにて、神戸の岩場。
Y田さんと。
ときどき、自分の取り組みの至らなさを痛感させられるトライがあります。

本日は、「カラヤブリ」をO.S.トライしました。

(注)「カラヤブリ」(5.12a)と「オトシブミ」(5.11d)が近接しており、後半はラインがクロスしています。2ルートをまとめて1ラインとして見る方が自然と感じたため、そのようにトライしました。具体的には、途中で「オトシブミ」のラインに入ってもO.K.。再び「カラヤブリ」のラインに戻ってもO.K.。ボルトも、両ラインの物を使ってO.K.。
ただ、結果的には、ほぼ「カラヤブリ」のライン通り、むしろ終盤で反対隣の「御開帳」(5.12a)のラインに入り込むように登りました。
(この手の話については、またいずれ書くかもしれません。)

結果は惨敗。
昨シーズンのセブンスティッチ、火の鳥、ペトリューシカと同様、箸にも棒にも掛からず。
このラインは昨シーズンから狙っていて、ベストシーズンに再訪しただけに、本当に残念です。

具体的には、地上6mぐらいの第一核心のムーヴ発見までに時間が掛かり(大してレストできない場所で考えざるを得なかったので、消耗著しい。)、 その後のレストポイントで体幹がヨレすぎて回復することが不可能に感じ、数シェイクで出発せざるを得ず。
根性出して、第二核心に突っ込んだものの、やはりムーヴが読み切れず、まぁまぁのムーヴで勝負の一手を出したら、ターゲットにした大穴が下方向には効かないツルツルで、アウト!という流れでした。

その後、ハングドッグして第二核心以降をバラしてみて、やはりムーヴは全て出来ます。
しかも、ホールドさえ分かれば、練習を要するムーヴはありません。
以下に、反省。。

・自分に足りない力は、パワフルな(体幹の力を抜きにくいが、手はガバという)レストポイントで回復するだけの持久力。(得意なのは、垂壁でガバみたいな完全レストポイントに、何度でも戻ってくること。)

・第一核心のムーヴを、大レストポイントから90%読み切る能力を付けることは、不可能ではないかもしれないが、習得は困難そう。(大レストポイントからだと、ホールドが見えな過ぎて、核心に1手〜数手入ってみて、はじめて全容が分かるタイプ。)

非常に残念ですが、昨年と同じ感想です。
もちろん、かなり意識して取り組んでいたので、昨年よりは若干マシだとは思うのですが、狙ったルートには全然届きませんでした。

O.S.トライという性質上、最後の土壇場の駆け引きで判断ミスで目標達成ならず、というのは落ち込み過ぎても仕方ないものです。最後の最後はギャンブル要素も残るので、「なるべく勝率の良い選択を心がける」ことしかできません。

しかし、箸にも棒にも掛からないというのは、色々と考えさせられます。
ジムでの基礎練習メニューを少し見直しますか。

具体的に登ったルート(全てボルト)
・アルマジロ(5.9) 再登
・ガバ丸(5.10a) 再登
・ウィリー(左ライン、5.10b/c) 再登
・カラヤブリ?(上述のライン設定で登っているため、グレードは不明) O.S.失敗。ハングドッグして、ムーヴ暗記。
・カラヤブリ? 2時間以上の大休憩を挟み、辛うじてR.P.。
・ウィリー(右ライン、5.11b) 案の定、出だしのムーヴできず。大体の見込みを付けて、終了。