今シーズンも、3週間ほど富士山に行ってきました。
普段の仕事よりも激務なので、これ以上の期間はなかなか続けられそうもありませんが、興味深い仕事です。
今年から、シェアツアー・プライベートツアーという企画を行っており、旅行会社を通さずに、個人の方が簡単に我々「太子舘ガイド」を雇うことができるようになりました。
登山道や山小屋の混雑を避けられる9月でも参加可能です。
HPにある日程の他にも、9月4日もシェアツアーが催行されますので、ご興味のある方は是非ともどうぞ。
https://www.mfi.or.jp/taisikan/private_tour.html
さて、雑談として、個人的な富士山ガイドへの興味を2022年バージョンで書いておきます。
①お客さまが登山素人に近いながらに、モチベーションは高く、登頂・天気敗退・リタイヤ・景色などの全てに対して感動が大きい。
②お客さまは毎年レベルが同じぐらいなので、ガイド自身の力量変化を感じやすい。
(レクチャーの上手さ、団体を統率する能力、色々な話で楽しませたりして暗くならないようにする能力、登山のリーダーとしての判断力、など)
目安として、お客さまの何%がリタイヤしたか、下山で足が痛そうなお客さまが出る確率をどこまで下げられるか、などの客観データもある。一方で、下山時の笑顔、お客さまの雰囲気・感想などの、数値化しにくいデータも肌で感じられる。
ガイド技術だけでなく、「このギリギリの人をお鉢巡りに連れて行ったら、絶対に自分も大変だけど、まぁ頑張っちゃうか!」といった捨て身の頑張りも有効・・・。比較対象が20代前半の若手ガイドだったりするのが疲れるが、技術偏重も良くないことを再認識させられる。
③ガイド同士で、建設的な議論の機会がある。
(普段の私の仕事は、全く無い。新人ガイドを研修するのも、「ガイドとは何ぞや?」を再考する機会になる。)
④旅行会社、山小屋、ガイド、5合目で働く方々、などと関わる中で、資本主義・ムラ社会・観光業界などが、あまりにも身近に感じられる。また、それらの時代の変化も感じる。
社会勉強としても、濃密な時間。
⑤普段、なかなか勉強しない分野にも向き合うし、実践する機会もちょくちょく出てくる。
(ファーストエイド、自然・歴史などの観光ガイド、など)
総じて、色々と考えさせられます。
超大変だけど、刺激が強いので、しばらくは頑張りたいと思います。
来年こそは富士山と思っている方は、富士山登頂率向上プログラムも、是非ともよろしくお願いします。
https://www.mfi.or.jp/taisikan/mountain_tour.html
(9月以降の募集を、まだ開始していませんが、是非ともチェックしてみてください。)