2012年1月4日水曜日

槍ケ岳硫黄尾根(1日目、2日目)

12月28日(水)の夜発で、1月3日(火)まで、自分の山行で北アルプスへ。
K島嬢と。
今回のルートは、冬山縦走です。
重荷を背負って雪山を歩き、危険な個所では部分的にロープも出します。

クライミング主体ではなく、登山の中に一部クライミングが混じるようなクラシックなルートです。
こういうルートは、日帰りの冬期クライミングルートとは真逆のことが多いものです。

例えば、
・荷物を軽量化しすぎて、寝袋や食糧を貧弱にすると3日目くらいからボロボロになる。
(宴会山行とワンビバークでの粗食の中間を旨とせよ!)

・毎晩の回復が大事なので、テント場整備(雪の防風ブロックなど)も、いつもより頑張る。
(翌日が停滞ならば、雪洞もアリ)

・1日10時間程度の行動に留めて、翌日に疲れを残さないようにしたりする。
(逆に、悪天の停滞日が予想される場合は、動ける日に限界まで頑張る。)


・クライミングギアを多めにすれば、核心部は安心。ただ、全行程で重いので、ほどほどに。
かく言う僕も、5日以上を冬山で過ごすような縦走は、大学山岳部から数えても10回未満。
まだまだベテランの域には達しません。

で、結論からすると、今回も戦略ミスをしてしまい、荷物が重くて苦労しました。
最大の反省は・・・
 “食事制限はほどほどに”が原則なのに、むしろ飽食!
夕朝食のアルファ米は2割くらい食べきれずに余り、行動食も2割くらい余り!

「ほんとアホだよね・・・」
と、言い合い、2日目から重さを恨んでの縦走となりました。
ちなみに、さすが槍ケ岳はルートが豊富!
冬も、多くのルートで頂上へ至ることが出来ます。

正月には一般の雪山登山者が行きかう中崎尾根、入門といえど侮れない横尾尾根、槍ケ岳のスーパークラシックな北鎌尾根、そして見た目は日本最高クラスの岩稜“硫黄尾根”。

さらに、穂高からの縦走や、稜線付近の岩場でのクライミングを絡めれば、日本のトップクライマーの遊び場ともなっております。

そして、槍ケ岳の雄姿を見て感動していく訳ですね。

初級者の皆様は、いくらなんでも最初から槍ケ岳は無理!
かと言って、八ヶ岳の踏み慣らされたトレースを歩いていても、こういう山行には繋がりにくいもの。

雪が降ってトレースが無い日にも頑張ってみたり、メジャーではないけれど手応えのあるルートを探してみると、本当の雪山の達成感につながる“何か”が感じられますよ。
行動記録
12月29日(木)
5:50 葛温泉タクシー下車、出発
12:30 湯俣
15:30 尾根末端付近1550m付近の平坦地にて幕営開始

12月30日(金)
3:30 起床
5:55 出発
16:00 硫黄岳手前にて幕営開始