2012年5月16日水曜日

不動沢・蔚山岩帰り

5月14日(月)は、ミズガキの不動沢にて自分のクライミング。
K口さんと。
本日は、しばらくの晴天続きで、岩場の状態は最高!
かねてより狙っていた、マルチピッチに行ってきました。

名前は、“蔚山岩(うるさんばい?)帰り”。
対岸の岩場を登ると、ここのルートが良く見えて、登ってみたくなります。

ただ、なんとも核心部が乾きにくそうだったため、雨の翌日などは敬遠しがち。
ついに、チャンス到来です。 
まずは、40mほどの大チムニー。
ここは、冷気で体は冷え切る上、湿気たっぷり、苔たっぷり、おまけに浮き石が沢山という、超不快なピッチ。
簡単なので、どうにか通過。
2ピッチ目は、いきなり核心!
下の写真の中央、ほとんどトラバースで左上するクラックがラインです。

しかも、僕のワイドでのオンサイト最高グレード、5.10bが付いております。

分かる人にだけ分かる表現だと、ルーフ下を“水平飛行”みたいに進んで行く感じ、です。
正直言って、見た目はショボかった!

なんだか、別のラインからでも登れてしまいそうな雰囲気。
ただ、やっぱり登ってみると、別のラインは厳しい。

そして、オンサイトできるかギリギリの難易度。

何度も諦めそうになりながら、どうにか完登!
フォローするK口さん、本日はクライミングをしばらくやっていなかったらしく、心身ともにボロボロになってしまいました。
上の写真は続く3ピッチ目。
トポでは易しいはずが、見るからになかなか厳しい。

疲れ切ったK口さんに代わり、私がリード続行。
その後、易しい2ピッチを経て、岩塔の頂上へ!

あたりは、見渡す限り岩塔、岩塔、岩塔、・・・。

アプローチは森の中なので、岩探しも大変です。
が、ピークに着けば、ビックリするような展望の御褒美があります。
岩塔から、荷物を置いた場所まで下降している最中に、3本ばかりトポに載っていないクラックを発見。

明らかに誰かが登った跡も感じますが、例によってグレードすらも見た目判断。
終了点も無いので、完登してから、どうやって降りるかも、自分の判断。
(ほとんどの場合、テラスには木がありますが。)

本当の意味での、オンサイトクライミングが楽しめました。
フラフラだったK口さんも、夕方に1本の無名クラックをオンサイトして、気分良く帰宅できました。
具体的に登ったルート
・殿堂岩、蔚山岩帰りルート
1P目(大チムニー、40m、5.5):K口リード、ロープの流れが悪くなってしまい、2ピッチに分割。超不快ピッチ。

2P目(オフィズス、25m、5.10b):石田リード、必死のオンサイト。かなり持久系だった。根性が大事。

3P目(ハンド、15m、5.9):石田リード、グレードより悪いと思う。かなり慎重に頑張った。

4P目(歩きっぽい、20m、Ⅲ級):K口リード

5P目(凹角、10m、体感Ⅳ級+):K口リード、そして山頂へ

・(トポに載っていない)ハンド~フィストクラック(体感5.10b):オンサイト。ジャク豆を、もっと綺麗で素直にした感じ。

・(トポに載っていない)フィスト~オフィズス:オンサイト。女性は、5.9のオフィズス。手の大きめの男性(私も)なら、5.8のフィストクラックになっちゃう。
かねてよりの小さな目標を達成し、しかも帰りに未知なる岩遊びまで出来て、良い1日でした。