2013年4月15日月曜日

マルチピッチの本質は、戦略?

4月13日(土)は、越沢バットレスにてマルチピッチ体験。
前日から続いて、YZ夫妻。
YZさんは、クラック講習も終えているので、マルチピッチリードを目指して。
奥様は、クラック仮免許ではあるものの、旦那様とセットで受講という特別枠にてリード講習を目指して。
さて、2人ともマルチピッチ体験講習は初!

特に、奥様はマルチピッチ自体が初、ということもあり、システムの説明から。
大体の説明が済んだら、まずは上まで1本フォローしてもらいます。

<2人とも、オールフリーでフォロー達成>
マルチピッチ体験の最低参加条件が、ジムでのリード&ビレイが出来ること。

それに比べれば、2人ともかなり余裕あり。
そこで、午後はもう1本。

今度は、YZさんはオブザベーションにも相当慣れてきて、奥様もフリーで行けるギリギリのピッチを見事にフォロー。
かなり流れも理解できていたので、YZさんには最後にⅢ級クラックをオンサイトリードしてもらいました。

<最近の石田登山塾で、登竜門的な初心者リードピッチ>
マルチピッチリード講習で1番の核心はオブザベーション、だと思います。

「あのラインは、易しそうだし、プロテクションも取れそうだから、すごく良さそう。」
「あのラインは、傾斜は寝てるけど、あの辺まで支点の保証がないから、すごく怖そう。でも、あの辺まで易しそうだから、行ってみて判断かな。」

などなど。

リードの判断のうち、大筋のシュミレーションはオブザベーションで決まっているのだと思います。
私自身、戦術は得意な方だったので、教えるのはあまり得意ではないかも(笑)。

でも、どうやらこれが、講習の肝にあたるようだと直感して来ました。

<まだまだ、高いところが恐くて、オブザベーションどころではないYZ奥様>
具体的な講習内容
・スリングの収納方法
・アルパインクイックドローの作り方
・ギアラックの整理方法
・コールあり、コールなしの流れ
・フォロー体験2回
・実践オンサイトリード(YZさんのみ)

マルチピッチは、
・クライミング能力
・ロープワーク
・戦略や現場判断

が要求される総合的な遊び方ですね。