5月25日(土)、26日(日)は、三ツ峠にてマルチピッチリード講習。
先日、同内容の講習を卒業し、補習的な男性NMさん。
加えて、常連男性HYさんの2名。
クラック講習以来、すっかり流行りとなった卒業。講習生にとっては、分かり易い目標なので、かなり励みになるようです。
以前にも書きましたが、クライミング講習のそれぞれの卒業。
例えば、ジムのリード講習
・リードの危険性、ビレイの動き方、失敗例を理解している
(素晴らしいビレイが出来るとか、事故を起こさないという意味ではない。)
岩場リード講習でも
・落ちてはいけない場面と、頑張るべき場面の区別
・ボルトの種類
・終了点の仕組み
・結び替え、懸垂などの手順と、主な事故例
などが理解できていることです。
くどいんですが、「もう安全です」という意味ではありません。
「あとは、自分で練習しても、理屈は分かりますよね?」
という意味。
もっとハッキリ言っちゃうと、
基本的な理屈は分かって、自分が如何にそれに不慣れな初級者であるか自覚したら、卒業。
それ以前の段階だと
・危なっかしい失敗に、本人が気付いていないので、講師が注意する必要アリ
・複雑なことを課題にすると、たぶん失敗するから、講師側で課題を選ぶ必要アリ
リード、ビレイ、支点、ロープワーク、段取り、・・・
大体のことに、頭が整理されてきて、本人の反省点が的を得てきたら卒業です。
あとは、数をこなせば、慣れて来るでしょう。
本日で、HYさんもマルチピッチリード講習を卒業です。
思ったより安全管理の飲み込みが早く、こういう戦術面は得意なんでしょうか?
これで、ONさん、NMさんに続き、3人目の卒業です。
ジムのリード講習から始めて、ここまで来た人は、まだ少ないですね。
<初日は、1本だけ完登>
<逆光>
<三ツ峠には珍しい、傾斜の強いハンドクラック>
<5.8~5.9くらいはありそうな、ハング越えをラインに選ぶNMさん>
<「有り得ないっすよー!」という表情でフォローするHYさん>
具体的な練習内容
初日:
・ビレイ点の作り方(複数支点)
・ハーケンの打ち方
・メインロープを使ったピナクルでのビレイ点
・実践マルチピッチリード(1本を完登)
・2日目のルートを、夕方のうちに決めておく
2日目
・実践マルチピッチリード(2本を完登)
特に、2本目は2人にとっては高難度なライン取り。
落ちるか落ちないか、五分五分に近いムーヴもあり。
私から見ても
「NMさん、よくやるなぁ」
という突っ込みでした。
マルチピッチは、プロテクションが取れても、やっぱり恐いですからね。