7月4日(金)の夜は、ムーヴLv.0。
当塾講習生が、ものすごく多い山岳会の3人。
(女性FIさん、男性MGさん、男性KTさん)
いつも、お世話になっております。
加えて、クライミング1年ぶりという、女性MDさん。
(大学の先輩でもある)
私が大学生の頃、先輩からは、「沢では、落ちない登りが大事だ」
と言われたもんです。
ジムなどのスポーツクライミングが、落ちるまで頑張るのを前提にしているのの裏返し。
でも、“落ちないクライミング”って何?
「絶対、落ちないよ。」
と言いながら、手足をちょっとプルプル登っている人もいるので、自己申告も怪しいものです。
個人的には、5.12以上を登る人が、5.9とかで丁寧にアップする感じが、
「最も、落ちにくいクライミングの姿」
だと思うんです。
クライミング上達のポイント
“丁寧さ&思い切り”
のうち、丁寧さだけを追求したものが、低グレードで落ちにくいクライミングではないでしょうか?
ジムや岩場で見てくださいよ。
これ以上、「落ちないクライミング」を言葉で補足すると、混乱するだけでしょうから。
で、実際にリードすると、
「いつ落ちても不思議じゃない人」
というのは、作戦が立てにくくて仕方がない。
基本的に、落ちそうなムーヴの直前にクリップして、
「さぁ、今なら落ちても大丈夫!」
と思って頑張るのですから。
まして、マルチピッチでは、自分が落ちそうだと思うときにプロテクションを取ります。
だから、落ちそうもなく登れるグレードが高い人ほど、作戦の自由度は大きいんです。
クライミングのグレードを短期間で上げるのは、練習量や生活習慣などによるフィジカル&体のキレが大きいので、講習では少ししかお手伝いできません。
(練習方法を間違っている初心者には、大変有効ですが。)
その一方で、丁寧なクライミングは、単純な技術が大きいんで講習しやすいと思っています。
具体的な講習内容
・カラビナの持ち方
・トップロープのビレイ(スライド、持ち替え)
・一手一手、レストして登る練習
・ネコ足(爪先で握る感覚、少し反動を付ける足移動、ネジネジずらして最適な場所にする方法)
・肩の脱力(特に、癖のあったKTさんには詳しく)
・姿勢(MDさん)
山岳会チームの3人は、これでリード講習も参加O.K.ですね。