2015年9月4日金曜日

クライミングは中高年向き?

9月3日(木)は、昼がムーヴLv.0。
女性THさん、女性ABさん、女性OGさん、男性MMさん。

夜が、リード1回目。
男性KYさん、女性MMさん、女性ABさん、女性SMさん。
中高年になってクライミングを始める人は、多いです。
講習生でも、結構います。

生涯スポーツに向いている面と、そうでもない面があると思うので、ちょっと思うところをば。
向いている点。

①テクニック主体のスポーツであること

筋骨隆々の大学生が5.10aで苦戦することもあれば、一見華奢な女性でも5.11aをスラスラ登ることもあります。
主観ですが、R.P.グレード5.12前半、ボルダーなら3級~4級くらいなら、若い人もさほどアスリート体型じゃないですよね。
②一挙手一投足が、部分練習できること

テンション掛けて部分練習、ってのが典型的です。
1つ1つのムーヴの善し悪しを、ゆっくり考察するなんて、球技じゃ相当やりにくいです。

私も含め、学校体育で花開かなかったタイプの人間が、クライミングは頑張っている例は数知れず。
③類似パターンがよく出てくること

人間、一度使ったことがある思考回路は、すぐに頭が回ります。

初級者なら
「こういうときは、持ち替えより飛ばし&寄せが良いパターンかな。」
という感じです。

もちろん、中上級者になれば、もうちょっと高度なことを。

ちなみに、受講生は気付きにくい成長なのですが・・・。

半年前と現在では、たとえ年配の方であっても、質問のレベルが違います。
それだけ、考えた時間が身になっているという風に、私は感じています。

日記を書いている人は、たまに1年前の自分の言っていたことを振りかえると良いですね。
逆に、講習していて「難しいな」と感じる点。

●ちょっとブランクを空けると、グレードが落ちること

大抵の初級者は、下手になったと思ったり、筋力が落ちたと思うでしょう。
が、ほとんどの場合は、“気のせい”が半分です。

・力の出し方を忘れている
・身体のキレが悪い
・それによって、気分的に乗らない

つまり、調子が落ちている程度、部分が大きいのです。

こういうときは、確かにグレードは出せません。
しかし、私から見て「いや、登りの技術は、そんなに変わってませんけど。」という状態。

こういうとき、落ち込んでしまう人が多いのが、中高年向きではないかなぁと思うところ。
「私には、もう無理なのかしら?」風に・・・

グレードだけを目標にすると、クライミングは生涯スポーツには向いていないと思います。
総合的に、技術習得に目を向けた方が楽しいですよ。
技は、そうそう落ちませんから。

「グレードは、身体のキレが良い時にだけ気にする」
という都合の良い考え方、いかがでしょうか?