2016年6月24日金曜日

事故原因の推理

6月23日(木)は、岩場リードが中止にて、ロープワーク講習。
女性SMさん、女性Hさん。
終了点作業の事故について。
事故原因が特定できないものも、教材になるものだなぁと、ここ半年ほど感じています。

例えば、結び替えの失敗例は、ここ数年でも2件は知ってます。

「結果は誰の目にもダメだと分かるのに、なんでそんな失敗しちゃったんだろう?」
という切り口で、講習スタート。
・テンションチェックをする習慣?
・テラスっぽくて、終了点の足場が良かった?
・何かに焦っていた?
・通す場所を間違えた?

色々検討して、推測します。
ただ、結局は推理ゲームに終わって、正解は出ません。

でも、これをやった後は、講習生の終了点作業がだいぶ安定します。
本当の死亡原因よりも、自分が助かることが大事ですからね!
僕も学生時代に、『生と死の分岐点』を読んだときに、1ページ毎にすごい疲れていました。
1件毎に、自分がそのパターンに陥らない方法を必死で考えざるを得ないので、ツラいものが・・・。

ただ、「やっぱ、止むをえないリスクもあるんだなー。」とも知って、悲しくなった記憶もあります。

事故事例をパラパラと斜め読みしがちな人も結構いるもんだと感じて、この講習方法を最近よくやります。
具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練(SMさんには、背負いも)
・終了点作業の事故事例、事故未遂例を推測
・結び替え作業の洗練(Hさん)
・懸垂下降の仮固定、登り返し(SMさん)
・フィンガークラック練習

SMさん、フィンガークラックが随分上手くなりましたねー。