6月29日(水)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性HMさん、女性KIさん。
<午前中は、ビレイ点作り練習>
ロープが重くなってしまい、リードで苦労しました。
スタートでカンテを回り込み、トラバースから直上へとL字の大屈曲。さらに、斜上気味に垂壁からテラス奥までロープを伸ばすピッチでした。
ロープで、約20mほど。
形状的には、講習ルールのコール無しでなかったとしても、かなり声が聞こえにくい状況だと思います。
<予報はイマイチだったが>
フォローのビレイをしようにも、どうにもロープが重いです。
渾身の力で、ちょっとずつロープを上げました。
ちょっとずつロープが上がるので、フォローのKIさんは「まだリード中かな?」という判断で、ビレイを続行。
とうとう赤ロープは一杯になったのですが、青ロープは5mくらい余っています。
フォローのビレイをされているなら、どちらも一杯になるはずなので。
ここで、KIさんは「ビレイは解除するが、ロープ一杯になるまで登りださずに待つ。」という判断。
<1P目>
フォローがビレイされているか不安で登って来られないという状況は予想できるものの、ロープはこれ以上は引けません。
セルフを延長して、少しでもロープを引きやすくしようとするも、効果なし。
<1P目の遠景>
「絶対落ちないつもりで、登り始めます。」
赤ロープの私が登り始めると、2本まとめてならロープが引かれていきました。
後から考察するに、青ロープだけを引くことは、ロープが交差気味だったために出来なかった様子。
これで、おそらくビレイされているだろうとは思いつつ、気を付けてフォローしていきます。
※5mの弛みは、5mの差を付けて2人が登ることで、ロープ一杯を保つことに。
<2P目>
HMさんのビレイで、止まりました。
「絶対落ちないんじゃなかったんですか?」
という突っ込みもありますが(笑)。
<出だしで、カンテを回り込む>
お互いの状況を報告して、出て来たポイントを幾つか。
①ロープが重くなったら、ピッチを切った方が良い。
②足場が良い立木にこだわり過ぎると、ピッチを切る場所が限定されすぎて良くない。支点が良ければ、ハンギングでもピッチを切ることを考慮すべき。
③L字に屈曲する部分は、60cmスリングだけでなく、120cmスリングでの延長もアリ。
④セルフを延長して、セカンドの姿が見えるところまで降りて、状況を説明することが出来たかもしれない。
⑤懸垂下降&登り返しを知っていれば、ロープの屈曲点を修正しに行くことも出来たかもしれない。(このピッチ自体は、短かった。)
⑥コールが届かない前提だと、フォローに出来ることは無いので、今回のKIさんの判断はある程度仕方ない?
<セカンドのビレイ>
ただ、今回素晴らしかったのは、上記6個のうち私が挙げたものが少なかったことです。
反省力は、日々向上していきますね。
<斜上気味に、垂壁からテラスへと上がる>
毎回トラブルの種類も違うので、教材には事欠かないですね。
<3P目は、稜線>
ようやく、落ち着いてきたような気もします。
そろそろ、また難しめのマルチで、様子を見たいですね。
越沢とか、小川山なら大貧民以上の傾斜とか。
<本日は、ここまで>
<懸垂下降>