2017年5月10日水曜日

人生の宿題

ツアー7日目。
いよいよ、清盛クラック(5.11c、ルーフワイド)です。
<レスト中>

結果は、地上から決めたカム付近でテンション掛けられる範囲しか進めない、という惨敗です。
とはいえ、出だしを20回くらい試行錯誤して、様々な発見はありました。

「ルーフワイドって、こういう風に動くと、こういう感じになっちゃう訳ね。じゃぁ、こうしなきゃダメかな。」
みたいな細かい点が、1トライ毎に骨身に染みます。

ただ、そのムーヴで今より高度を上げたとしても、完登に近づいているかは怪しいのが悲しいところ。
でも、とりあえず高度は上がるし、試行錯誤で得るものはあるので、近場にあれば打ちこみたい課題だと思いました。

それにしても、スッパリ割れた綺麗なクラックです。
ところで、ここ数年は完全にフリークライマーなので、宿題(登れなかったルート)意識が強くなって来た気がします。

遠方のルートだけでも。
・大ルーフ(5.11c、大堂海岸)
・清盛クラック(5.11c、宮島)
・アダム(5.11b、瑞浪)
・モスラパワー(5.11c、名張)

近場だと。
・バナナクラック(5.11d、小川山)
・オーバーヒート(5.11c、小川山)
・岩の殿堂(5.12c、カンマンボロン)
・スコーピオン(5.12b、城ヶ崎)

その他、ボルトルートも同数以上あります。
ボルトの方が、気軽に5.12台に触れるだけに、宿題が増えやすい傾向にはある気がします。
自分なりの分類としては。
①1日~2日トライした感じで、次行けば登れそうな感触のまま、何かの都合で放置してしまった残念なルート。
→何かの機会に行くべし。ムーヴを忘れてしまったのを差し引いても、若干の成長分で、次の1日でR.P.する義務感。

②次では登れそうにないが、ムーヴを全て自動化するぐらい通えば登れる可能性あり。
→しばし封印して、1日~2日で落とせる実力を付けるよう意識。

③次では登れそうにないが、トライごとに発見が大きそうで経験値が貯まりそう。
→完登は度外視で、とりあえず通ってみる。ルーフクラックなど、経験値が少ない形状だと、そう感じることが多いような気がします。これは、ハードレッドポイントを避ける私の中では、日数通う可能性のあるパターン。

④現状では登れそうにないが、ムーヴをやってみた印象で、遥か遠い目標とも思えない。(ムーヴ自体は明確で、ランジの距離が足りない、ムーヴの精度が足りない、強度に耐えきれない、などの弱点が露呈した。)
→日々、それを意識して別のルートを登る。

あくまで自分なりの色分けなので、例外が出てきたら、その都度考えます。

清盛クラックは、自分なりには③に該当するので、是非また行きたいと思いました。
次の三倉ツアーまで、イメトレしておきましょう。

それにしても、ルーフワイドの世界は、小技が多そうな予感がしました。
まぁ、クラックに限らずルーフは経験値が少ないのですが。