2017年8月8日火曜日

大切な何か

9月の予約受付開始分を、このブログで上書きしてしまいますので、御注意ください。
8月11日(金)の午前0時スタートです。

7月8日(土)は、マルチピッチリード講習にて、瑞牆。
女性STさん、男性ITさんのペア。
<1P目>

マルチピッチをやる上では、ワイドクラックは避けては通れないようです。
ただ、そんなことを凌駕するほど、大切な何かがあるのかもしれません。
<恐る恐る・・・>

本日の1P目は、ITさん。
チムニーを見ても、オフィズスを見ても、「登れそうかどうか、見て分からん!」と嘆きます。
ワイド経験が少ないため、岩を見てもムーヴや難易度が予測しにくい様子です。
<そして、順調に突破>

STさんは、ある程度はムーヴが読めるようで、
「あそこまでズリズリっと上がったら、良い足場もあるし、奥に6番なら効くんじゃないかな。で、あそこまで行っちゃえば、全身入りそうだよ。いや、でも違ってたらゴメンだけど。」
と会話が繰り広げられます。

とはいえ、このピッチのリード担当はITさん。
イメージが沸かないまま、
「まぁ、戻れる範囲では行ってみますよ。(涙)」
と突撃。
<2P目>

すると、STさんの読みが当たっていたようで、5.8程度のチムニーとして登ることが出来ました。
このときのITさん、戻れる範囲を意識していたとはいえ、先が読めず怖かったでしょう。

でも、このドキドキしつつも探り探り道を切り拓いて行く、というのが“リードすること”の役割であり、それによって頭がフル回転することが成長に繋がるのでしょう。
<3P目>

ワイドに限らず、マルチに行けば未知なる形状というのは、きっと出てくることでしょう。

それに太刀打ちできないのは、経験の無さでしょうか、それとも別の何かでしょうか。
もちろん、特攻野郎になれ、っていう話ではありません。
<4P目>

話は変わりますが、本日でSTさんはマルチピッチリード講習を卒業といたしました。

だいぶ分かって来ましたね。
せっかく話が分かる講習生になったのに、これで滅多に講習に来なくなるかと思うと残念です(笑)。
<これは綺麗なクラック>

自立心ある本チャン志向の女性ですから、なかなか貴重だと思います。
気を付けて、頑張ってください!
<残念ながら、この後は雷敗退>