9月3日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
男性OMさん、女性SMさんのペア。
<1P目>
「あなたがこの壁(岩峰)を初登するなら、どこを登って上に立ちますか?」
というコンセプトで行います。
理由は
・スタイル的に妥協が少なくて、単純明快
・安全管理面で敗退シナリオを考えざるを得ない環境
・岩と向き合っている感が強烈(結果、色々と考えさせられる)
といった感じ。
<ルートファインディング中>
今回は、2人にとって大変難しい水平クラックにぶち当たりました。
(私も、そのラインは登ったことも無いし、トポにも載っていないラインです。)
<かっこいい>
結局、別ラインに転戦している時間的な余裕も無さそうなので、エイド覚悟で出撃することに。
<2P目>
トラバース後半部分は、5.9以下で抜けることが出来ました。
<秋晴れのような乾燥>
でも、3P目っていうだけでも、ドキドキ感が凄そうです。
まだまだ、現実的リスクと感覚的リスクを区別するのは大変そうです。
<3P目でビビるOMさん>
とはいえ、現状の2人の実力からすると、今回は大変な善戦だったとも思います。
実際、3P目を私がフォローした感触では、なかなか悪いと思いました。(5.10cくらい?)
2人は、クラックの5.9~5.10aぐらいがオンサイトで良い勝負ってところでしょうから。
他にも、ビレイ点作業でもカムでの支点を作ったりして、頑張っておりました。
<ビレイ点作業>
お殿様岩で取り付きだけ指定で、クライミング開始。(過去の講習でも使っている取り付きです。)
2P目の終了点は、ハルコ'sピナクルあたり。
そこから5mほどチムニーを登ったところから、10mほど左上するクラック。
ほとんど掃除不要なので、誰でもトライできますよ。
<高度感のあるトラバースで、ドキドキのOMさん>
ドキドキトラバースのあと、ちょっと癖のあるマントルも出てきて、最後まで楽しませてくれます(笑)。
<3P目の抜け口>
<マントル態勢に悩む>
<悩んだ結果>
<寝そべりムーヴ>
<どうにかバチ効きハンドで復帰>
それにしても、本当に善戦でした!
一気に経験値が貯まったことでしょう。
<青空に映えるOMさん>