2019年6月4日火曜日

岩場にヌンチャクが無い衝撃

5月26日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性KDさん、男性SKさん、男性FTさん、復習参加の男性NMさん。
ここ最近、岩場のルートにヌンチャクが掛かっていない(常設されていない)ことに驚く講習生、という構図もちょくちょく見かけるようになって来ました。
そういう講習生は、まだ1割に満たない印象ですが。

一方で、「岩場は、整備されたゲレンデだ。」という印象を強く持ちすぎる講習生は、過半数です。
その理解は、ある程度までは当たっておりますが、少し違うことを説明する場面は頻繁にあります。
例えば、ボルトの種類。

もちろん、現代基準のスポートルートに相応しいアンカーで設置されている方が、ほとんどの人にとって嬉しいものです。
(ミニマムボルト最右翼の方であっても、最小限のボルトは強固なもので打つ方が一般的かと思います。)
でも、実際は信頼性を疑うべきボルトって、結構散見しますよね。

あとは、ボルト間隔も初心者は最初ビックリするでしょう。
「整備された岩場」と言っても、スキー場ゲレンデみたいに誰かが責任を持って整備している訳ではありません。
(それに近いエリアも、一部あります。)

「相応のクライミング能力さえあれば、登れるようにルート作成してある。」という程度であって、「安全確保してくれている。」というのは9割方は誤りです。
(顕著な浮石除去などは、ある程度してあることが多い。というのが、残り1割のイメージ。)
ちなみに、クライミングジムでも、スキー場でも、「事故に関しては、一切責任を負いません。」といった文言があると思います。
リードジムで手繰り落ちしてグランドするにせよ、ボルダージムで捻挫骨折するにせよ、普通は本人の責任ですしね。

ただ、そうは言ってもジムボルダーでは、振られ落ちでマットから飛び出して行くような課題は作らないように配慮することが多いです。(ゼロでは無い。)
ホールドも、回り止めが打ってあることが多いです。

事故は自己責任ではあるけれど、事故が少ないように配慮されているのがジムだと思います。
こんなことを思うのも、育った畑という話でしょうね。

私は、山歩き、沢登り&雪山、クライミング、の順序で入りました。
なので、初心者ながらに、クライミングエリアにボルトがいっぱいあることが驚きでした。

ただ、一方で「こんなの山より簡単じゃん。」と生意気に思って、コテンパンにやられるタイプでした。
そんな訳で、私の育った順序を推奨する気にもなれません(笑)。

単に、私が不遜なだけかもしれませんが・・・。
とはいえ、今でも様々な入り方をする人はいますし、どう入っても理解が進めば問題ない話です。

最後に、現代初心者層のメリット。

最近のジムから入る初心者は、山岳部あがり、探検部あがり、フリーターくずれ、みたいな我々と違い、とてもとても常識人だと感じています。
電車賃、テント場代、駐車料金を嘘申告してきた学生、フリーターとは、まるで違います(笑)。

アウトローな感じが全然ないので、地元にお金を落としてくれたりして、地元とは良好な関係を築けそうな気がします。
これは、クライミング人口の爆発的な増加ということから考えると、都合の良い話ですね。
実践本気トライ
NMさん:小川山ショートストーリー(5.9) 下部を10トライぐらいして、R.P.。
FTさん:かわいい女(5.8) O.S.
    小川山ショートストーリー(5.9) 下部を数トライでR.P.。;