6月22日(土)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性FIさん、女性YDさん、女性KDさん、男性SKさん。
この日は、残念ながら予報より早めに雨。エリアによっては登れたようですが、我々は諦めてジム転戦でした。
そこで、せっかく空いたジムに行ったので、ゆっくりとボルダリングをやりました。
さて、そこで講習生が作った課題。
6級狙いだったそうですが、難しくなってしまったもの。
そのときの講習目的がオブザベ能力の向上なので、ある程度の「やっちまった課題」が頻発するのは織り込み済みです。
まず、2番のホールドが悪めです。仮に、それを保持したとしても、3番のホールドが持ち替えに適さない上に、3→4はクロスムーヴがしにくい状況でした。
そこで、考えうる選択肢として。
①2を保持。3を右手の中継にして、飛ばしで4を右手。
ただし、150cm前後のリーチだと、飛ばしで届いたとしても、左手の寄せムーヴが厳しくなる可能性大。
②1番のホールドから、いきなり4番を右手。
ただし、やはり150cm前後のリーチだと、届いたとしても左手の寄せムーヴが厳しくなる可能性大。
③下段の垂壁をガバを繋いでトラバースして、やや勢いを付けたムーヴで一気に4番を狙う。
狭い乗り込みムーヴで、ターゲットは遠いので、リーチ有利なのか小柄有利なのかは不明。
まぁ、私から見ても顕著にリーチ系の課題だなと思いました(笑)。
普通のジムなら、少しリーチ考慮されているでしょう。
例えば
・2番をもう少し右に寄せて、飛ばし→寄せの動きがしやすいようにする。
・3番をマッチや持ち替え可能なホールドを選ぶ。せめて、指が小さい小柄女性だけでも持ち替え可能なホールドにする。
・2番を排除して、1番と4番の中間に中間掛かりホールドを足す。
・③の作戦がしやすいように、勢いで乗り込みやすい足を配置しておく。
しかし、ここで果敢にトライを続け、イチ抜けを果たしたのは身長153cmのFIさんでした。
ただ、それでも尚、私はYDさんが有利な課題だと思っていました。
というか、2人よりも経験が浅いながらも、圧倒的にリーチ有利な男性SKさんがイチ抜けする可能性すらある課題だと見えていました。
しかも、小柄な人にとって何かしらの抜け道を用意されたジム課題ではなく、「やっちまった課題」なので、その頑張りは徒労に終わる可能性が大きいのです。
だから、数トライで「さすがに無理っす。(今の私の実力では)」と言うだろうと思っていましたし、それも仕方ないと認めるつもりで私も心積もりしていました。
そんな訳で、登れたことそのものよりも、誰よりも果敢にトライを続けたということ自体に感動しました。
もちろん、「何とかなるんじゃないか?」という強いポジティブ思考を維持した状態で。
そして、帰り道の会話でも、他の講習生が刺激を受けている様子を感じました。
講習内容とは無関係な話ですが、各人が思うところあったんじゃないでしょうか。