2019年6月20日木曜日

副次効果

6月15日(土)は、雨天にてロープワーク講習。
女性WNさん、女性IUさん、女性HSさん。

色々と、マルチピッチに対して危機感を持ってきた面々による、熱い鉄続編!
前回の三ツ峠でのトラブルと、その対処方法を中心に講習しました。
<パワーポイントの延長あれこれ>

講習内容とは逸れますが、興味深い感想。

IUさん
「後方のロープの流れを気にせずに、前ばっかり見て登る。ロープワークで、ついつい考える前に手が動いちゃう。ボルダリングで、いつも足位置は本能だけで決めちゃっているから、足限定課題が作れないし、オブザベも出来ない。これらは、全て繋がっている気がした。」

さすがの反省の深さ!
もはや、登山とクライミングの反省というよりも、自分の性格を振り返るような一言です。
<簡易の登り返しと、完全な登り返し>

もう1件、クライミングというよりも性格にまつわる話。

雑談でWNさんが
「ボルダーで苦しい場面で手を出せなくて諦めて、またいつものヤツか・・・と思っていたら、先生から「そこは、別のムーヴです。」と指示された。そしたら、そんなに大変じゃなく出来たんです。なんか、ショックでした。」
という逸話紹介。

出来ないときというのは、
・諦めてしまっている(ムーヴを起こしていない)
・ムーヴの形が違う
・足位置が微妙に違う
・足置き、ホールディングに工夫や丁寧さが足りない
・微妙なバランスが違う
・パワー不足
・柔軟性不足
・心理的にダメな状態

などの要因のどれが原因なのか、出来るまで分からないと思います。
経験とともに、「これを改善したら、この課題には効果テキメンかも?」という読みが鋭くはなりますが・・・。

他の例だと、リードで怖くて突っ込めない自分のメンタルを責めていたら、普通に下からクリップできるムーヴが見つかったり。場合によっては、落ちそうも無いムーヴが発見されちゃったりすることも(笑)。

どちらにせよ、「何か、あるんじゃないか?」と思い続けることが、案外難しいんです。
よくあるのは、「自分は~~が無いから。」と毎回同じ原因を挙げて、諦めるパターン。

クライミングの初級者に限らず、「人間とは、そういう弱さがあるものだ!」みたいな話なんでしょうね。
まぁ、私にも思い当たる節がありまくりです。
<宙吊りからの登り返し>

クライミングを真面目にやると、ちょっと性格変わりそうですよね(笑)。

これも、良い副次効果だと信じて行きましょう!