11月6日(土)は、マルチピッチリード講習にて、NSさん夫妻。
11月7日(日)は、岩場リード講習にて、男性NHさん、男性HDさん、男性YMさん、男性MBさん。
11月9日(火)は、ムーヴLv.0にて、男性ONさん、女性MYさん、女性YMさん、女性STさん。
11月10日(水)は、ムーヴLv.0にて、女性NJさん。
11月11日(木)は、湯川の再開拓講習にて、女性Mさん、女性ISさん。
11月13日(土)は、クラックリード講習にて、男性TGさん、男性HGさん、女性MKさん、男性SUさん。
11月14日(日)は、マルチピッチリード講習にて、女性Mさん、男性KBさん。
11月15日(月)は、岩場リード講習にて、女性MDさん。
11月16日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性IGさん、女性AKさん、女性YDさん、男性TNさん。
11月17日(水)は、ムーヴLv.0にて、女性NJさん。
11月18日(木)は、ムーヴLv.1にて、男性MBさん、女性WNさん。
・デッドポイントで、後ろに(壁や目標ホールドから離れる軌道で)飛んでしまう。(私もコレでした。)
・スローパーを、カチ持ちしてしまう。(私もコレでした。)
・明らかに正対が良さそうな配置で、不自然なキョンをしてしまう。
・スタティックで安定するための、最後の辛抱ができない。
・リード中、落ちても怪我のリスクがほぼゼロの場面で、諦めてテンションしてしまう。
これらは、一般的に悪癖と呼ばれるものです。
他にも、ムーヴの癖(フォーム含む)、ちょっとした雑さ、何らかのサボり癖、リード所作の癖、ビレイの癖、リスク管理の考え方の癖、などと挙げていけば、100個でも挙げることはできるでしょう。
当然、私にも沢山あると思います。
例えば、スローパーをカチ持ちしてしまう人を考えてみます。
本人が、それを良しとしてしまっていれば、修正は難しいと思います。
一方、カチ持ちしたくないとは思いつつ、どうすればスローパーが効くのかが分からず、本番になると結局カチ持ちで突破せざるを得ない(もしくは完登を諦める)という状況になります。
そうなると、いくら本番を繰り返しても、悪癖は治る可能性が低いです。
また、その人のために、
「決してカチ持ちできないスローパーを使い、かつ、そのスローパーはしっかり保持しないと次のムーヴに繋がらない課題。」
を作ったとしても、絶望的に難しく、その課題をパスせざるを得ないことが多いです。
(ランジが全くできない人に、ランジ以外では登れない課題をあげると、顕著です。)
この時点で、この人は弱点克服の行き止まり(本番で意識するだけの限界)に居ます。
まず、この自覚をできるだけ早い段階で持つことが大切です。
次に、スローパーが苦手な原因を考えます。
色々な人に話を聞くのも良いでしょう。
しかし、考えてもボンヤリして、頭がクリアにならない場合、
「カチ持ちできるぐらいのスローパーを、スローパーとして効かせる練習。」
「スローパーを完全保持しなくても登れる課題(リーチがあると飛ばせる、など)でも、敢えて完全保持してみる練習。」
などが考えられます。
ただし、これは軽症患者に効く薬で、重症患者には効かないと思います。(軽症患者なら、これを沢山やれば良いでしょう。)
自分が重症であると自覚したら、基本的な登り方から修正していくしかないと思います。
見る人が見れば、5.8や8級の登りでも、「この人はスローパーが苦手になりそうな素養がある。」くらいは分かると思います。(100発100中とは言えなくても、かなり分かるはずです。)
これを自分自身で見つけることは、なかなか難しいです。ここが、コーチングの意味ではないかと思います。
そして、見つけた弱点を全ガバルートで反復練習して矯正していく作業は、めちゃくちゃ地味です。
大抵の場合、言われることとして、
「これが本当に、〇〇の弱点克服に繋がるんですか?」
というのがあります。
実際、遠因を潰していくアプローチなので、どんなに言葉を尽くしても本人には理解しづらいものがあります。
しかし、それ以外に方法があるでしょうか?
だって、その弱点は軽症ではなかったと、実証済みだと思うのですよ。
また、基礎を見直すことで、大抵の場合は副次効果も期待できます。
「スローパーを意識しまくったら、他もちょっと良くなった。」
という具合です。
それが分かる度に、クライミングの仕組みって面白いなと思います。