2月21日(木)は、城ヶ崎にてクラックリード講習。
常連男性NMさん、新規の男性KDさん。
NMさん、クラック講習を卒業してから、なんと本日で3日目の補習!すでに、自立してクラックに行ったりしてはいますが、まだ学びたい様子。
補習の場合、以下のようなやり方でやっております。
①ウォームアップから、全てリードで登る。
(5.6ぐらいから)
②講師がカムのチェックをして、本人がトップロープで再登してチェックする。
③本気ルートをトライする。
※そこもカムを残しておいて、念のためにチェックを行う。
④もう一度聞きたいこと、こちらからアドバイスしたいこと、を話していく。
要するに、講習というよりも実践研修です。
自立した初級者のための、クライミング研修!
で、本日も例に漏れず、ちょっとしたハプニングが(笑)。
<5.9をオンサイトトライする、NMさん>
<核心を越え、無事にオンサイト!>
さて、上のルート・・・。
写真の後は、左上して立木まで。
そこで、トップロープにして降りてもらう段取り。
オンサイトして、立木に着いたら
「あっ!・・・スリング忘れました!」
まだまだ一般的な終了点作業でも精一杯なので、イレギュラーなケースは
「???」
正解例としては、
①まず、メインロープを木に巻きつけて、セルフを取る
②メインロープを途中まで引き上げて、弛んだ分を下に下ろす
③そこに、スリングなど必要なギアを結び付けて、引き上げる
④ロープの弛みを取る、セルフをスリングに交換してメインロープを木から外す
という作業を踏めば、ほら元通り。
<ここまで、全て独学で学んで来たKDさん>
でも、こういうのって、ケースバイケースだから体系的に学ぶものでもないですよね。
でも
「講習中じゃなかったら、どうやって対応してましたかね?」
ってぐらい、困ってました。
<この日、2本目の5.9をオンサイト!>
何か小さいトラブルが起こったとしても、
私は
「どうしたら良いと思いますか?」
とは、聞いてみることにしています。
気が長いのが取り柄なんで。
ただ、今回はそれでも
「うーん、どうしようもありません。(助けを待ちます。)」
って回答だったので、大声で指示を出しましたけどね。
具体的な講習内容
KDさん:
・テーピングの仕方
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャムの基本
・トップロープのビレイ、エイトノット、ATCの取り付け、などを修正
・カムセットの基本
・擬似リード(1本のみ)
NMさん:
・5.7、5.8、5.9、5.9と合計4本をリードで一撃
その中で、カムのチェックをしたり、戦略面や安全上のアドバイスを行なったり。
リード卒業生のための研修。
クラックより、マルチとか雪山で、もっと重要そうですね。