3月27日(水)は、自分の山行で八ヶ岳。
ガイドの寺田さんと。
寺田さん、スキーに海に、本当にすごい人だそうです。私は、その分野に明るくないので、よく分からないんですが。
ただ、雪崩の研修では、私の講師にあたるような人。
ラッキーなことに、またまた色々と話を聞けました。
一方で、昨年たまたまクライミングを講習する機会があったんですが、その時はまだまだ初級者って雰囲気。
でも、
「山をオールラウンドに楽しみたい。」、って気持ちの強い人で、モチベーションは最高!
久々に会ったら、一通りの基礎は出来る人になっていました。
<今回のターゲット、赤岳東壁。1ピッチで敗退しましたが。>
さて、寺田さんの仕事は、スキーと海だけでなく、
“自立した登山者の育成”
こそがテーマだそうです。
なんで、最近は夏のテント泊縦走、春の山スキーツアーを講習することを主眼にしているとか。
彼曰く、これは時代の要請。
例えば、
・登山ブームから数年が経ち、一部には「もっと本格的に!」という人が現れている
・現代人の日常にはない、「命に関わる判断」という本質が、山にはある
彼は、その底辺を主に講習していることになるので、
「いま、お客さんのニーズが、そういう方向に来ていることをビンビン感じている。」
という話だそうです。
アルパインの世界も、10年前に比べると
「どんな手段を使っても、難ルート!」
という時代から
「入門ルートでも、ちゃんと登ろう!」
という時代に移り変わって来ているのを感じます。
“ちゃんと”
っていうのは、
・フリー、オンサイトなどの現代的なスタイル
・高い安全意識
などなど。
彼曰く、私のやっていることは、まさにドンピシャ。
「5年後には、石田くんがやっているようなスタイルは、エントリー層の間で流行すると思うよ。」
そうなったら、同業他社も現れるし、講習専門の会社経営する人も出てくるという予想。
今現在、入門アルパインを現代的なスタイルで講習する人って、他に全くいないのが現状なんですけどね。
この先、どーなって行くんでしょう。