2013年3月28日木曜日

自立した登山は、時代の要請?

3月27日(水)は、自分の山行で八ヶ岳。
ガイドの寺田さんと。
寺田さん、スキーに海に、本当にすごい人だそうです。
私は、その分野に明るくないので、よく分からないんですが。

ただ、雪崩の研修では、私の講師にあたるような人。
ラッキーなことに、またまた色々と話を聞けました。
一方で、昨年たまたまクライミングを講習する機会があったんですが、その時はまだまだ初級者って雰囲気。

でも、
「山をオールラウンドに楽しみたい。」、って気持ちの強い人で、モチベーションは最高!

久々に会ったら、一通りの基礎は出来る人になっていました。


<今回のターゲット、赤岳東壁。1ピッチで敗退しましたが。>
さて、寺田さんの仕事は、スキーと海だけでなく、

“自立した登山者の育成”
こそがテーマだそうです。

なんで、最近は夏のテント泊縦走、春の山スキーツアーを講習することを主眼にしているとか。
彼曰く、これは時代の要請。

例えば、

・登山ブームから数年が経ち、一部には「もっと本格的に!」という人が現れている
・現代人の日常にはない、「命に関わる判断」という本質が、山にはある
彼は、その底辺を主に講習していることになるので、

「いま、お客さんのニーズが、そういう方向に来ていることをビンビン感じている。」

という話だそうです。
アルパインの世界も、10年前に比べると

「どんな手段を使っても、難ルート!」

という時代から

「入門ルートでも、ちゃんと登ろう!」

という時代に移り変わって来ているのを感じます。
“ちゃんと”
っていうのは、

・フリー、オンサイトなどの現代的なスタイル
・高い安全意識

などなど。
彼曰く、私のやっていることは、まさにドンピシャ。

「5年後には、石田くんがやっているようなスタイルは、エントリー層の間で流行すると思うよ。」

そうなったら、同業他社も現れるし、講習専門の会社経営する人も出てくるという予想。



今現在、入門アルパインを現代的なスタイルで講習する人って、他に全くいないのが現状なんですけどね。

この先、どーなって行くんでしょう。