2015年3月29日日曜日

トラブル&事故の事例研究

3月29日(日)は、雨予報にて、ロープワーク講習。

マルチ講習予定だった、女性ARさん、女性MJさん。
加えて、男性HYさん。
<ロープワーク出席率の高い面々>

今回、2日間のマルチ講習予定だったARさん。

日曜の雨予報でしたが、土曜の朝の段階から、
「今日のマルチで、色々失敗すると思うので、それをロープワーク講習で検証したいです。」

と、未来の失敗に対して、超前向き発言。
<ロープ畳みでも、前日のロープが絡んだ原因を検証>

実際、ARさん、FKさんのどちらも、何回かの混乱タイムがありました。

それに対して、
「あの場合、どうすれば良かったんでしょうね?」

というケーススタディ。
<「非の打ちどころが無いでしょ」>

マルチ講習に限らず、研修登山で沢登り、雪上訓練Lv.3で雪山に行ったときも、同じようなことを行って来ました。

これだと、現場経験が活かされる形なので、技術も身に着きやすいです。
<問題解決中>

最近は、

・他の講習生のトラブル例を出して、そのトラブル対処方法を全員で練る
・私の知っている事故事例を出して、その予防策を練る

といった問題解決も、多めに取り入れるようにしました。

今更ながら、問題を解くというのは、楽しく学べますね。
<メモが上手なMJさん>

今回は、ちょっとレベルが高めのメンバーだから、事例研究ばっかりでした。

それ以前の基本形として、いわゆる終了点作業を洗練させる練習も、とても大事だと思います。
まずは、基本原理を掴むことも大事ですから。

(最近は、岩場リード講習でも、ちょっと厳しめに講習することにしました。)
<登り返しは、しつこく復習>

具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練
(肩畳み、手畳み、手コイル、背負い、今回は肩コイルは行わず)

・スリングの収納方法、アルパインクイックドローの作り方を洗練

・自分の失敗例を検証(ARさん)
・FKさんが混乱した例を検証
・1ヶ月くらい前の、HMさんのトラブル例を検証(HYさん、MJさん)
・私の知っている事故事例を検証

・登り返しと懸垂下降の切り替え練習(復習)
・フィンガークラック練習
(脱力して馴染ませる、肘を下に落とす、足を移動する際の癖、など)
<「落とし止めは、命の落とし止め」>