2018年11月16日金曜日

リード交代

11月14日(水)は、マルチピッチリード講習にて、越沢バットレス。
女性SMさん、男性OMさん。
<朝は、少し寒い>

本日3ピッチ目、OMさんのリードで7mぐらい進んだあたり、
「いやー、無理だ。SMさん、やるー?」
というギブアップ宣言。
<1P目を終えて>

プロテクションは取れているので、テンションを掛けて休憩することも出来ました。
しかし、一応はテンションせず、腕を下ろしてレストしながらビレイヤーのSMさんと会話中。
<1P目のフォロー>

さて、この場面の選択肢を整理してみます。

①エイドで突破。その部分は、プロテクションが取れているので可能。

②テンション掛けて、ロワーダウンでビレイ点に戻り、リード交代。

③クライムダウンでビレイ点に戻り、リード交代。

今回は、選択肢に入りませんでしたが、OMさん本人が再リードでリベンジというのも状況によってはあるでしょう。

とりあえず、私が③をオススメして、クライムダウン敗退。
これだと、一応オールフリーは継続中という意味で。
<クラックが豊富な2P目>

さて、カムにクリップしたままクライムダウン敗退してきたOMさん。
そこで、SMさんにリード交代するにも2つの選択肢があります。

A.ロープを引き抜き、ピンクポイント状態でリード開始。

B.2人のロープの末端を交換して、7m分のプリクリップ状態でリード開始。

今回は、Bを選択。
<昼前に、太陽が射して来ました>

さて、本日は2ピッチ目のリードだけだと安堵していたSMさん。
思いがけずリードの機会が巡って来て、1時間近くかけて突破。

お見事!
見ていて、たくましいと感じました。
<カム回収中>

OMさんも、
「さすがに、フォローじゃ落ちられないっすよ。」
と気合いを入れて出発。

ザックも荷上げにして、空身で見事にノーテンション。
<3P目、OMさん>

見事トップアウト。
2人ともフリーで登りきりました!

リード交代時も、テンションを掛けたのはビレイ点のみ。
<リード交代して、プリクリ状態で核心部まで>

これって、結構あるんじゃないかと思います。
いわゆるフリーマルチよりも、山っぽい場面では、リード交代って時々やるような印象です。

一番しっくり来そうな、チームフリーという言葉は、他の意味があるので使えませんけど(笑)。
<気合いの行きつ戻りつ>

でも、マルチピッチはチームプレーですから、こんな感じに登りきるのもアリだと思います。
<午後は暖かい越沢>

ショートルートは、O.S.とR.P.という2大ルールがあってシンプルです。

マルチピッチは、組み合わせ(場合分け?)によって、色々なケースが出て来ちゃいますね。
いずれにせよ、70mもの岩壁をフリークライミングで登りきるというのは、何とも達成感がありますよ。
<「いやー、よく行ったねー。」>

さて、今回で2人はマルチピッチリード講習を卒業といたしました。

三ツ峠とかも、同じように登ってみたら楽しいんじゃないかと思いますよー。
もちろん、また復習参加に来ていただいて、今度はもっとクラックっぽいマルチをやっても楽しいと思います。
瑞牆は、例によって敷居が高いと感じているようですしね。
<「ここも悪くない?」>

ではでは、お疲れ様でした。
<無事にトップアウト>