2019年3月20日水曜日

権現東稜、リベンジ

3月18日(月)、19日(火)は、1人で権現東稜のリベンジ。
せっかく休みが長かったので、身体が回復すると共に。
<初日のアプローチ>

前回敗退してから、ちょっとライン取りで気になる点が2つありました。

1つは、尾根への取り付き方法。
行きでは、大変に苦労しましたが、帰りはボチボチ楽なラインを選べたと思います。
皆さん、どの辺から登っているんでしょうか。
<出合小屋>

2つ目は、岩場周辺のライン。
前回は、右の草付き雪壁を巻きましたが、左からも巻けそうでした。
また、岩場を登るラインも皆無では無さそうでしたが、脆そうでした。
ただ、岩用のギアを持っていかないことにしたので、選択肢は右か左のどちらかを巻くのみ。
<トレースが残っている>

ただ、まだトポは見たくありません。

クライミングで言えば、まだ1テン入ってハングドッグを開始したばかり。
試すべき方法は、山ほど思いついており、むしろ全部試していると体力が尽きそうな不安が募ります。

まだ、自分でムーヴを試したいタイミングです。
(仲間内でムーヴを議論するのは良いけれど、ジムスタッフや強い人にムーヴを質問に行くにはまだ早い、みたいな感じ。)
<ゴルジュ>

そんなことを思いつつ、初日。
前回は、12時30分に出合小屋からのラッセル開始。
今回は、10時40分。しかも、トレースが残ってます。

やはり、前回が途中敗退なので、時間は早め早め。
<本日は、春の陽気>

すると、土日に権現東稜に誰か入ったようで、トレースが強化されていました(笑)。

するすると尾根上に辿り着き、12時30分に引き返します。
13時50分には出合小屋に戻り、しっかり整理体操をして寝ます(笑)。
<アイゼン、メットなどをデポして、出合小屋に戻る>

予定では、2時起床でしたが、21時にトイレに起きてから眠れず。
「まぁ、早めに出ても良いか。」と、23時30分起床、0時30分出発です。
<午前3時。雪壁に到着>

トレースがあるし、色々分かっているので、核心スタート地点に午前3時到着。
前回の右巻きラインでもトップアウトは出来そうでしたが、あまり面白くなかったので、今回は左巻きラインで。

しばらく登って、ロープを付けてクライミングスタート。
と言っても、ダブルアックスで草付き雪壁を登っているだけですが。
<急な草付きで、ロープを使用>

実際には、クライミングとは言えないような内容です。
帰宅後に、トポを読むとやはり岩場を登るラインがあるようですし。

ただ、空身で登ってフィックス張って、懸垂下降して、ザック背負って登り返して、なんてしていると「やってる感」が出て来て盛り上がります。 
<岩場の左に巻いて、ルンゼを登る>

岩場を巻き終え、ようやく最後の雪稜(午前8時)。
案の定、ここはバッチリとラッセルになり、前回この直前で引き返した正当性を確認(笑)。
<ラストの雪稜>

8時35分に主稜線にトップアウト。
<主稜線に出て、赤岳・阿弥陀岳を見る>

かなり気が重いですが、権現岳まで往復して来ます。
<権現頂上は、微妙に遠い>

しかし、主稜線はそれなりに雪が飛んでおり、ラッセルは浅め。
<あとチョット>

辿り着いた権現岳には、三ツ頭方面からのトレースがバッチリと。
<あな嬉しや>

トップアウト地点に戻り、あとは下山です。
まだ朝9時なので、時間に余裕はあります。
ただ、昼過ぎたら眠くなりそうですし、春の陽気で雪が腐るのも心配です。
<同ルートを下降します>

危険個所を越えて、樹林帯で安らぎを感じます。
八ヶ岳って、大半が樹林帯なのが良いですね(笑)。

無事に、14時30分に駐車場到着。
いやはや、充実しました。

行動記録
1日目:
 8:00 美し森駐車場を出発
10:20 出合小屋
10:40 トレース付けに出発
12:30 尾根に出て、下山開始
13:50 出合小屋

2日目:
23:30 起床
 0:30 出発
 3:00 岩場50mほど下の雪壁スタート
 8:00 岩場を巻き終えて、最後のラッセル
 8:35 主稜線にトップアウト
 8:50 権現岳
 9:00 トップアウト地点、下降開始
10:40 懸垂下降を繰り返し、岩場50mほど下に戻る
12:10 出合小屋
12:30 出発
14:30 美しの森駐車場に到着