2019年3月4日月曜日

一般的な流れ

3月2日(土)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
男性STさん。
<初孫>

「オンサイトトライ(フラッシュトライでも)で、そのルートを抜けられない。」
という事態は、わりと起こります。

一般的な流れを、おさらいしてみましょう。
<マンツーマンになった分、トライは多め>

オンサイトトライ(フラッシュトライでも)で、完登できずにテンション。
一般的には、そこからハングドッグに入ります。

出来なかった箇所は、テンション後なら簡単に出来るのか。(であれば、トップアウトは問題なし。)
ムーヴ解決のために、試行錯誤が必要なのか。

この際、ムーヴ解決よりも疲労や夕暮れが近づいてくれば、ムーヴ解決を諦めざるを得ません。
<懸垂下降で回収>

さて、ここから問題になるのが、カムの回収です。
思いつく限りの方法は、4つ。

①エイドを含めて、トップアウト。ロワーダウンor懸垂下降で、予定通り回収。
②エイドダウン&クライムダウン敗退。
③隣の易しいルートを登って、ロワーダウンor懸垂下降で回収。
④裏から徒歩、ヤブ漕ぎなどで終了点に回り込み、懸垂下降などで回収。
<オバステ正宗>

週末の人気ルートなどでは、カムを残したままロワーダウンすることが他パーティの迷惑だったりするので、なるべく①、②で対処したいところです。

もちろん、途中にランナウトセクションがあると、①、②は難しくなる場合もあります。
③、④も、ルート周辺の状況次第で、不可能なことも多いはずです。

つまり、どの方法も絶対確実な方法では無いので、登る前にある程度は段取りをイメージしておくとベターです。
そして、オンサイト失敗して1テン入った時点で、どこまでハングドッグを続けるのか、残りの体力やカム回収の労力なども計算開始したいところです。
<カムを固め取り>

ちなみに、③、④のついでにトップロープを張って、リハーサルに入る人も多いと思いますが、推奨はしません。

そのルートを封印するか、やっぱり下から再トライするか、という判断を積み重ねることによって、押しも押されぬ土台を身につけて欲しいと思っています。
<ネッシー>

こう書くと、あまりに普通のことですが。

フナムシロックは、上から回り込んでの回収がしやすいので、①や②が上手く行かなかった場合のバックアッププランがあります。
卒業直後の講習生などには、とてもオススメのエリアです。

「上から回りこめる→トップロープが張りやすい→簡単にジャミング練習、リード練習ができる。→リハーサル後に、R.P.も出来る。→フナムシは登るのが無いから、もう卒業。」

という初心者感情も分かるのですが、これを続けていると別のエリアで困ると思いますよ。
<魂のO.S.>

さてさて、今回でSTさんはクラックリード講習を卒業といたしました。
復習受講であれ、マルチ講習であれ、是非ともよろしくお願いします。
<名前の無いライン>

具体的に登ったルート
・初孫(5.5) O.S.
・オバステ正宗(5.8) O.S.
・ネッシー(5.8) O.S.(1時間くらいの魂のトライでした!)
・名前の無いライン(5.6?) O.S.