1月13日(日)は、西上州の子犬殺しの滝にて、アイスクライミング体験講習。
常連男性KBさん、ときどき講習に参加する女性AKさん、1年ぶり講習参加の男性AIさん。
アイスクライミングは、とても敷居が高いと私は考えております。1.フォールの危険性。
アックスやアイゼンという凶器を持って登っているため、フォールすれば骨折、打撲、などのリスクが付きまといます。
さらに、易しい滝ほど、途中にテラスも多く、グランドフォールの可能性が付きまといます。
想像力、と一口には語れず、やっぱり経験を積むことでしか想像しにくいものも多い。
2.氷の見極めの曖昧さ
スクリューを打っても、効いているかどうかの判断は、かなり感覚的です。
アックスを刺して、その氷が壊れないかどうかの不安も、常に付きまといます。
「こうすれば大丈夫」
という答えはありません。
「スクリューは、なるべく良い面を選んで打った方が、抜けにくいですよ。」
「いや、私もアイスで落ちたことはないので、本当のところは曖昧なんですが・・・。」
比較的硬い岩を相手にするクラックとは異なり、ほとんどアルパインです
3、ビレイの難しさ
落氷の危険があるため、ビレイヤーは1本目のスクリューから遥かに離れた場所で立つことが多いもの。
かといって、ダルダルのビレイをされるのは、クライマーも恐い。
ようするに、妥協です。
リードが落ちた時の状況を想像出来る人に、ビレイをお願いしたいものです。
4.終了点作業の難しさ
終了点が立木の場合もありますが、トップロープを張るならスクリューで支点を取ることも多いもの。
また、手袋でロープワークを行う、ダブルロープを連結してトップロープにする、というのも工夫が要ります。
5.パワーとムーヴ
大抵の場合、ジムの5.10cくらい登れると、トップロープならすぐに上手くなります。
リードまで覚えるなら、やっぱり5.11aくらいは欲しいところです。
そこで、今回はアイスクライミング体験講習と題して、
「ジムで、5.10cがリード出来ること」
「ダブルアックス、アイゼンなどのアイスクライミング装備が用意できること」
「冬山テント泊装備が用意できること」
を参加条件に公募にしました。
結果的には、興味津々な方々が集まり、とても良かったです。
今回は、アイスクライミング講習の良いモデルケースになりました。
今後も、アイスは、少し敷居を高めにして行って行こうと思います。
具体的な講習内容
・アックスの振り方
・アイゼンの蹴り込み方
・アックスの下に重心を持ってくること
・レスト
・トラバース練習(持ち替えも含む)
・登山靴のかかとを浮かさないように
・手袋をしっかりしめること
ただ、この日はエリア選びが大外れ!
幅10mほどの滝に30人近くが集まってしまい、アイスボルダーで技術練習に終始!
メインの滝は、1人1回しか登ることが出来ませんでした。