12月17日(水)は、岩場リード講習にて、湯河原幕岩。
男性NSさん、女性NSさん、男性SGさんの3名にて。
岩場リード講習を、ゆっくりめに行うようにしてから、おおよそのカリキュラム補正も整って来ました。2日が目安だったものを、4日~6日が目安になった感じです。
①午前中は、ウォームアップがてらムーヴ講習
特に、5.8や5.9に出てくるランナウトに耐えられるだけの、ムーヴの安定感を重視して。
これを、4日間もやると、以前のカリキュラムよりは、だいぶ岩慣れします。
しかも、意外と即効性があるみたいで、最近は卒業前に5.10aくらいをオンサイトする講習生が過半数になった感じです。
これで、マルチピッチリード講習が、精神的に楽になること請け合いで、私も嬉しいです。
<午前中は、ほどほど暖かかった>
結局、ジムと同じで、これが一番勉強になる気がします。
進退の判断、安定して登る必要性、岩場でのビレイ立ち位置、などなど。
<紅葉>
1日目なら、ヌンチャクの向き、進退判断、トップアウトの考え方、ミニマムボルトの考え方、など。
あとは、順不同で
・ボルトの種類
・結び替え
・懸垂下降
といったことを、本当に理解するまで繰り返し考えてもらいます。
<終了点作業の練習>
夕方、1本or2本だけ本気トライ。
ここで、進退判断、終了点の判断など、現時点での総合力を試します。
<アブラカタブラのオンサイトトライ>
「全体的に、何が大事か分かって来ましたね。」
と、私が感じたら卒業という形です。
<完登!>
「最初、何日受けることになるのか分からないのが不安だった。」
という声も聞こえて来ました。
たしかに、それを言わないのは不親切だし、実際に不安で受けない人もいるかと思います。
「とりあえず、4日間。」
と目安があった方が、予約する段階では気楽でしょう。
<フック船長は、少し濡れていて条件が悪い中、オンサイト!>
「4日くらいですよ。」
と言われたのに、6日以上掛かったら、悲しくなりそうです。
実際、そんな人も沢山おります。
<懸垂下降の実践>
「この人の場合、リスク判断に慣れるのに結構掛かりそうだな。(6日以上、など)」
と思っても、いつそれを伝えたものか、私を常々悩ませます。
「早い段階で、覚悟させるべき?」
「何日か講習する中で、自ら薄々感じたころが、納得してもらいやすい?」
というのも、皆さん早く卒業したいですからね。
金銭的な理由であれ、自信を付けたい意味であれ、次の講習に進みたい意味であれ。
それは重々承知して、プレッシャーにすら感じておりますので、気持ちを悠然と構えていただけると嬉しい限りです。
具体的な講習内容
・ムーヴ講習
・ヌンチャクの向き(SGさん)
・結び替え(男性NSさん、女性NSさん)
・立木での懸垂下降(男性NSさん)
・落ちる練習、止める練習
・実践本気トライ
女性NSさん:アブラカタブラ(5.10a)をO.S.
男性NSさん:フック船長(5.10a)をO.S.
男性SGさん:いんちきするな(5.8)をO.S.
男性NSさんは、岩場リード講習を卒業といたしました。
先の見えぬ中、お疲れ様でした。
クラックリード講習を受けるのは、いつになるでしょうかね。