12月5日(金)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性STさん、男性NSさん、男性IGさん、女性NSさん。
私の教え方も、毎日のようにマイナーチェンジしています。1年前の岩場リード講習と、今のそれは、別物っぽくも感じます。
で、最近ジムリードと岩場リードで、強調するようになったのは、
「リードトライ中、危険と感じたら、完登を諦めて良い。」
ということ。
“手繰り落ちしそう。”
“ランナウトしている箇所、ボルトが不安な個所が、ムーヴが難しくて落ちかねない。”
ってのが、代表例。
なんで、それを強調するようになったかって言いますと・・・。
「それを強調した方が、ランナウトしていないときに、落ちるまで頑張ることも理解出来るようだ!」
という経験則を得たからです。
つまり、
「危ないときは、落ちそうなムーヴはダメ!」
と、徹底的に意識することで、
「安全なときぐらい頑張らなきゃ、クライミングじゃないよねー。」
という風に分かってくれるようです。
私にとっては、
「安全なときぐらい頑張らなきゃ・・・」
が重要なテーマだったのですが。
意外と多くの講習生にとっては、
「危険なら、諦めてO.K.」
こそが重要なテーマだという不思議。
そう思うことで、リラックスしてリードに取り組めるということみたいで。
クラックとか、マルチなら、私も敗退を強く意識しながら、リードを始めるのは同じです。
たぶん、
講習生にとってのボルトルートは、私にとってのクラックやマルチ以上に、不安の大きなものなんだろう・・・
という風に、予想しております。
「ヤバそうなら途中敗退アリで、リードで取り付いてみましょう。」
これを擦り込ませておくと、クラックやマルチも教えやすくなりそうです。
半年後、1年後に、その結果は見られると思うので、楽しみです。
具体的な講習内容
・ムーヴ講習(手を馴染ませる、足を馴染ませる、体を安定させてから手を出す)
・レストしながら、オブザベーションする
・ヌンチャクの長さの使い分け
・ヌンチャクの向き(ウィップラッシュ現象)
・落ちる練習、止める練習で、墜落距離予想とビレイ位置を洗練させる
・終了点作業練習(結び替え、立木での懸垂下降)(女性STさん、男性NSさん)
・実践本気トライ
男性NSさん:涅槃の風(5.10b)をフラッシュ
女性STさん:クラックジョイ(5.9)をR.P.
男性IGさん:クラックジョイ(5.9)をオンサイト
女性NSさん:クラックジョイ(5.9)をフラッシュ