2015年4月20日月曜日

「クラックは、ボルトルートより怖くない」

4月16日(木)、17日(金)は、クラックリード講習にて湯川。

1日目は、男性ONさん、女性HMさん、女性KIさん、加えて補習の男性ITさん。
2日目は、女性KIさん、男性ITさんの2名がそのまま連続で。
<ジャミングの仕組みと、引き付け練習>

クラックでリードするようになって、

「ボルトルートより怖くない。」
という発言をする初心者が、相当な割合でおります。

皆さま、なんでだと思います?
<力強くなってきた>

講習生の皆さんの声を、要約してお届け。

①「今、どのくらいランナウトしているか、次にどの辺でプロテクションを取ろうか、ということばっかり気にしているのが、自分にとっては落ち着ける。」
「ボルトルートだと、ついついムーヴだけに集中して、気づいたらランナウトして焦るという場面がある。」
<いつものボルダー練習>

②「ボルトルートの方が、ランナウトすることが多い。」
「クラックは、自分で調整できる。」
<地上でのカムセット練習>

また、私個人としては、ボルトルートでボルト1本でフォールすることに、結構な抵抗があります。

「抜けたら終わりじゃん!」
ってな具合で。

なんで、クラックの方が自分でチェックしているし、多くの場合は核心部では固め取りしているので、大事故のリスクが低いなと思っています。

※ボルトの種類にもよるし、プロテクションが怖いクラックもあるので、一概には言えません。
つまり、クラックの方が自分でリスクコントロールしている分だけ、安心感があるということでしょうか。

その感覚を持っているかって、これからゲレンデを飛び出して山でのクライミングをしようとする人にとって、重要だと思いますよ。
<無名フィンガー>

今回も、補習のITさんはさすがの登り。
無名フィンガー(5.9)を3トライ。

レッドポイントならずでしたが、カムでは落ちまくり。

「もう、私はカムで落ちる練習は必要ないですね。」
と自認しておりました。
<ONさんも、段々と本格的なリード開始>

KIさんも、デゲンナーをリードして、
「たしかに、クラックの方が怖くないですね。」

という発言。
<2日目>

ONさん、HMさんは、デゲンナーで、カムで落ちる練習。

まだまだ、おっかなビックリですが、毎回毎回少しずつ落ち着いて来ています。
<クラックに棲むヘビ>

クラックがボルトルートより危ないのではなく、クラックがボルトルートより自己管理の要素が強いという感じですね。

クラックでもボルトルートでも、「超怖い!」と思うルートはありますよね。
具体的な講習内容
・ジャミング練習&引き付け練習
・ボルダーにて、ムーヴ練習
・地上でのカムセット練習
・カムで落ちる練習(ONさん、HMさん)
・実践リードトライ
HMさん:デゲンナー(5.8)再登

ITさん:
デゲンナー(5.8)フラッシュ(たぶん、昔トップロープで触っているんだけれど)
大和屋(旧、イマイクラック)(5.7)フラッシュ
無名フィンガー(5.9)3トライして、全てトップアウト

KIさん:
デゲンナー(5.8)R.P.
大和屋(5.7)R.P.

<クラックの方が怖くない>


<だいぶ登られてきた、旧イマイクラック>