2015年4月23日木曜日

体験と経験

4月21日(火)、22日(水)は、1人スキーにて、志賀高原へ。

かなり疲れていたため、1日目は1時間半だけ。
2日目は、1日遊べました。
<14時半に着いたら、寂しいほど空いてます>

体験と経験という2つの言葉を、ニュアンスによって使い分けることがあります。

初めてやるときは、体験と言うことが多いです。
「経験を積む」、「経験値が高い」とは言いますが、これを体験に置き替えることは、無いと思います。

辞書を引くと、2つを区別せずに使うこともあります。
が、大学時代の指導教官は口酸っぱく、この区別を話題にしていました。
<景色は、室堂に似ているかも>

じゃぁ、体験するだけで経験にならない例。

A君が、確定申告作業が嫌いだとします。
でも、時間に追われて、泣く泣く相談会に行ったりしながら、粗雑なものを完成させました。

で、
「もっとこうすれば、節税できたかも。」
「事前に、これだけでも準備しておけば、楽だったかも。」

と一瞬思うものの、臭いものに蓋をする気持ちで、また1年が経ちました。

で、再度
「あ、去年も思ったけど、やっぱり・・・」
<2日目>

これって、スポーツの場合にも顕著です。

クライミングジムで、登れなかったルートに対して、
「あのホールドが悪い!」
「グレード辛い!」

とか言っても構いません。

ただ、これだけだと経験値になりにくいと。
<全山共通1日券なので、色々なコースを体験して、経験値になるよう試みる>

登山でも、主体性のある無しが、体験と経験を分ける例もあるかと。

①地図読みやタイムマネジメントは、リーダーだけが経験値を積み上げている状態になりやすい。

②マルチピッチでも、フォロー中心の人は、同じような心理になりがち。
<クラックの走る、ちょっと脆そうな岩場>

で、スキーこそ、沢山滑っている割には・・・
という状況に陥りやすいスポーツだと感じます。

クライミングの場合、完登できなければ、普通は反省点を考えるようになります。
が、スキーは下手なりにも降りれちゃうんですよねー。
ついつい、練習もマンネリ化しがち。

これって、クライミングで登れたルートを、「もっと安定して省エネで登れるように洗練させよう」と考えるのと同じなんですが。
<ガラガラ>

体験でなく経験を・・・
マンネリ化を避ける・・・
意味のある反省を心がける・・・

全部、根っこは同じ話ですね。

「言うは易し」って話なんで、一生意識し続けるべきことですか。
だから、大学の先生も口酸っぱかったんでしょう。